“愛”を表現したペアフリーポーズで奪った頂点。ともに“怪物”を弟に持つ相澤飛鳥&吉岡美里が見せた抜群の表現力




8/6(日)、大分・別府国際コンベンションセンターにて、「第34回ジャパンオープン選手権大会」が開催された。この大会では男子ボディビルや女子フィジークといった競技はもちろん、男女混合のミックスドペアが開催されるのも見逃せないポイントの一つだ。

今年は3組が出場、中でも注目を集めたのが相澤飛鳥&吉岡美里ペアだろう。相澤は、現日本王者・相澤隼人の兄、吉岡の弟・賢輝も昨年の日本選手権で10位入賞のトップ選手。ともに“怪物”を弟に持ち話題がそちらに集まりがちだが、昨年の神奈川県大会のボディビルと女子フィジークで優勝した実力者である。

今年の神奈川県大会で二人でゲストポーザーを務めたことをきっかけにペアを結成し、今大会への出場を決意。元来から家族ぐるみの付き合いがある二人だけにコンビネーションは抜群で、見事に優勝を手に入れた。そんな二人を、大会直後のバックステージで突撃した。

【フォト&ムービー】抜群のコンビネーションを見せたフリーポーズ。インタビュー動画も

――大会を終えて感想を。

相澤 私自身、この大会のメインは男子ボディビルのほうでしたのでそこにしっかりと力を入れつつ、ミックスドペアはミックスドペアで、二人の協調性を出せるように意識して取り組んできました。それが優勝という形になり、満足しています。

吉岡 自分が楽しみたいし、見ている人が楽しめるという思いでやりました。すっごい楽しかったです!

――フリーポーズは、(弟・賢輝さんと組んだ)昨年よりも印象的でした。

吉岡 その通り(笑)!

――このままプロポーズでもするんじゃないかというような表現力でした。

吉岡 そうなったらおもしろいですよね(笑)。

相澤 ねぇ(笑)。

――どういうことを意識してフリーポーズはつくりましたか?

相澤 初挑戦だったので、(ミックスドペアの先輩である吉岡から)助言をもらいながら、まずはミックスドペアらしいものを考えつつ。もう一つはボディビルの王道であるポーズをしっかり見せるという、この2点を意識しました。

吉岡 去年は力強さをイメージして弟とやりましたけど、今回はきょうだいではないぶん、“男女”というのをしっかり見せたいと思って。かっこよく決まったよね?

相澤 うん、決まった。

――ペアを組んだきっかけは、昨年にミスター&ミズ神奈川となり、今年の神奈川県大会でゲストポーザーを務めたことがきっかけ。

相澤 神奈川というだけではなくて、普段トレーニングしているジムも同じですし、出身地も同じ場所なので。

吉岡 もともとパパとも仲良いし、弟とも仲が良いし。

相澤 すごい近いものを感じるなというのはありました。

――ペアはこれにて解散ですか?

吉岡 解散!

相澤 これっきりです。まぁ再結成の可能性もなきにしもあらず。

吉岡 お互い来年もジャパンオープンに出るなら、どうなるかわからないし。まぁ来年決めよう。

――賢輝さんがまた組みたいと言ってきたら?

吉岡 二人で競い合ってもらって(笑)。

――ちなみに吉岡さんは、女子フィジークの競技中、予選審査でラインナップしたときに涙を流していましたよね?

吉岡 (笑)。どうしても決勝に残りたくて、応援の声が聞こえてきたら泣けてきてしまいました。

――最後に、ミックスドペアという競技の盛り上がりに向けて。

相澤 私たちはまだ若い世代なので、同世代やもっと若い世代にもミックスドペアに出てもらって、ボディビル業界全体がもっと盛り上がっていければと思っています。

吉岡 私は女子フィジークに出ているのも、もともと弟とミックスドペアに出たいというところからはじまっています。ボディビル競技のきっかけとしては入りやすいと思いますし、何よりやっていてすっごい楽しいので、若い子たちにも入ってきてほしいですね。

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