誰もが認める“規格外”の21歳大学生。極厚胸板の彗星が新たなマスキュラーステージで日本一




9/10(日)、栃木県総合文化センターにて身長別のフィットネス日本一決定戦「オールジャパン・フィットネス・チャンピオンシップス」が開催され、マスキュラーフィジーク部門で東海大学4年生の川中健介が日本一に輝いた。

【フォト】背中もデカい川中健介。これぞマスキュラー!

「トレーニングを始めたときから変わらないことですが、今年もとにかく体を大きくすることと重量を上げていくこと、それしか考えていませんでした」

2019年の高校選手権で優勝した川中は、東海大学へ進学。2年時にそれまでしばらく活動を休止していたバーベルクラブが復活をはたすと、監督である有賀誠司氏の下で体づくりに励んできた。2021年、2022年と2年連続で全日本学生フィジーク選手権で優勝し、昨年はメンズフィジークのジュニア選手権でも優勝。学生カテゴリーで獲れるタイトルは獲りつくした男は1年早く“卒業”を宣言し、今年は一般部での戦いの準備を進めてきた。

だが、連覇をかけて挑んだ8月のジュニア選手権では、172cm以下級でバランス型の浦川天聖の前に2位陥落。その理由は、良くも悪くも「規格外」であることだった。

「ジュニア選手権に出たときに審査員の方から、『筋肉のサイズが大きく、フィジークのカテゴリーには収まっていない』と言われてしまいました。なので、今回マスキュラーフィジークに出場してこうして結果が出せて嬉しいです」

マスキュラーフィジークは日本ボディビル・フィットネス連盟(JBBF)の新カテゴリーとして2020年にスタート、オールジャパン選手権は昨年に続き2度目の開催。従来のメンズフィジークよりもバルクが求められるカテゴリーで、位置づけとしてはボディビル寄りのメンズフィジークといったところ。

大学4年生ながら極厚の胸筋を持ち、フィジーカーながら脚の太さもたくましく、デカさを求めてきた川中にはうってつけのカテゴリーだろう。この日はジュニア選手権よりもさらに一段階絞り上げ、かつ筋量をしっかり残したボディを披露。進化した体で昨年覇者の“マンティ”福原俊介との僅差のバトルを制し、新王者の座を手に入れた。

「今回の優勝で、IFBB世界フィットネス選手権へJBBFの日本代表選手として出場させていただけると思います。昨年はメンズフィジークで4位だったので、リベンジしたいですね」

「ただし…」と続ける。

「今後どのカテゴリーでやっていこうというのは、今は何も考えていません。来週には、クラシックフィジーク選手権に出場します。(今後の目標は?)そうですね……今年中に、ベンチプレスで220kg挙げます」

デカさを求め続け、日々成長を続ける川中。9/17(日)に三重県伊勢市で行なわれる、ボディビルにより近いクラシックフィジークのステージではまた新たな姿を見せてくれるはずだ。

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