観客からの応援はボディコンテストの醍醐味であり、独特の応援を「かけ声」として親しむ文化もある。BEST BODY JAPAN静岡大会(9月2日開催)のマッスルモデル部門フレッシャーズクラス(18歳~34歳)で優勝をはたした山本裕弥は、当日ひときわ多くのかけ声を集めていた。
「ステージから溢れそう!」
彼の友人が観客席からそう叫ぶと、照れながらもより力の入ったポージングを見せた山本。そのかけ声もうなずけるほど、彼の筋量はクラスの中でも群を抜いていた。そんなボディの秘密を聞くと意外な返答が返ってきた。
【フォト集】逞しく、美しく。マッスルモデルたちが静岡で見せた姿
「初めての大会が2年前の静岡大会だったんですけど、その時は15人近くが出場したクラスで予選落ちだったんです。当時は体重が67㎏くらいしかなくて細身で、体型的にはモデルジャパン部門(細身でスタイリッシュな体が評価される)向きだねって言われていました」
初舞台で受けた“細い”という評価。しかしその経験が彼の心に火をつけることになる。なにくそ魂を持った山本の成長は凄まじかった。
「細いって言われたんで、とりあえず筋肉をつけようと思ってがんばりました。そうしたら結果がだんだん変わっていきましたね。(より筋量が評価される)マッスルモデルで見たいと言ってくれる人も増えてきて、部門を変えて勝負してみようと思いました」
そうしてつくられた逞しいボディで今大会のステージへ。迫力満点のポージングで見事に優勝を掴んだ。ベストボディジャパンの舞台に魅了されているという彼は、今後も同団体での活躍を誓う。
「一言でいうと大会が楽しいんです。ステージも楽しいし人との出会いもあります。今後もべストボディ一本で出続けていきたいですね」
成長を続ける山本は、決勝大会でも溢れんばかりの筋量をステージで披露してくれるだろう。