美筋女子たちの素顔に迫るトーク企画『美筋女子TIME』。かわいくて強い『元祖アイドルレスラー・ゆずぽん』として人気を博した、愛川ゆず季さんをゲストに迎えた今回も後編に突入する。
現役時代に体感した絶頂と引退後の変化について迫った前半に続き、後半では彼女が出産後にボディメイクを通じて再起するまで、そして今後の目標などについて伝えていく。
【トーク動画】「自分に負けるのが筋トレ」ゆずぽんがトレーニングの魅力を語り尽くす
「グラビアをやっていた頃よりも『今のほうがいい』って言われることが多くなったので、やっぱりトレーニングはすごいんだって思います」
そう語る愛川さんは現在40歳、ひとりの息子を持つママである。産後太りを期にボディメイクに着手し、2022年のBEST BODY JAPAN日本大会で優勝する快挙を成し遂げた。そんな彼女は幸せいっぱいな引退後の結婚・出産後について、当時を振り返って一部複雑な心境を語っている。
「女の人は一度思うことだと思うんですけど、自分の見た目に絶望する瞬間みたいなのがあるんですよね。出産すると本当に一回終わるんですよ。何かするにも、表に出られるような体や顔をしていないし……と思うこともありました」
かけがえのない家族との時間を過ごす中でも、ひとりの女性としての心は捨てられない。華やかなアイドルレスラー時代とのギャップもあり、次第に自信を失っていった愛川さん。そんな状況を変えるべく、夫がパーソナルトレーナーであることからジム通いをスタート。みるみるうちに体型を変えていった。「少し運動してみたい、華奢になってみたい」という当初の目論見とは一転、人一倍の根性の持ち主である彼女はトレーニングの魅力にどっぷりハマっていった。
「トレーニングって、たとえば10回って目標の回数を決めたらその目標に向かってやるわけですけど、そこで終われないじゃないですか。さらに一歩踏ん張って、自分がもうできない、負けた状態で終わるのが筋トレなんですよ」
ストイックに筋トレへの姿勢を話す中でも、その表情はどこかうれしそうだ。年齢関係なく打ちこめるものを見つけたことで、体型はもちろん気持ちも上向きに変化していく。
「トレーニングのいいところって、本当に年齢関係ないところだと思います。むしろ、年齢を重ねるにつれてさらに良い体になっていくというか。マッスルメモリーが進化していくんですよね。そこがすごく魅力的だなと思いましたし、いつでもできるしいつでも始められる。すごくいい取り組みだなと思います」
グラビア時代からぽっちゃり体型が売りでもあったが、トレーニングを始めてからは過去最高に引き締まった体を手に入れる。かつての関係者からは「ゆず季、痩せるの遅いから!」「今が一番いいよ!」という声も届き、年齢関係ない筋トレの可能性を実感した。
その後は本格的なボディメイクを継続し、2022年には磨かれた健康美を競うBEST BODY JAPAN(ベストボディジャパン)の日本大会でクラス別のグランプリを獲得。『奇跡の40歳』とメディアで報じられる存在となった。そんな彼女が今でもトレーニングを続けるのは、コンテストで感じた喜びに起因する部分も大きい。
「ボディメイクの大会ってライバルと競うよりも、自分をどれだけ高められるかの勝負じゃないですか。健康になって見た目も心も変えられるし、さらに仲間ができるのは素晴らしいと思います。40歳という年齢を迎えた私でも始められる。何歳からでも始められるのがトレーニングの魅力ですね」
今年もBEST BODY JAPAN日本大会に出場し、4位入賞と連覇ならずだったが、輝く姿を舞台で見せてくれた愛川さん。ライフステージの変化をポジティブに乗り越え、喜びに満ちた人生を送るために、トレーニングは欠かせないものとなっているようだ。
文/森本雄大
写真提供/愛川ゆず季
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