トレーニング用品ランキングに見る『家トレ』ニーズの加速 日本はフィットネス大国に向かうのか?




2020年から流行した新型コロナの影響で、人々の健康意識が向上。フィットネスのニーズも高まってきています。コロナ禍ではジムに行けないトレーニーたちのホームジム需要が加速していきました。とくに2020年から2022年は、『フィットネスショップ』の売上ランキングでも高価なマルチラックが続々とランクインするなど、過去にない事態が起こっていました。

では現在、人々はどのようなフィットネス用品を求めているのでしょうか。ユーザーの動向を探るべく、『フィットネスショップ』水道橋店の坂詰航平さんに話を聞きました。

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「数年間の客層の変化からフィットネスブームを感じます。筋肉をつけたい、マッチョになりたいといった方はもちろん、心身の健康のため、いつまでも若々しくいたい…など、さまざまな目的でフィットネスを楽しんでいる方が増えているのを感じます。その手段として自宅でのトレーニングは色濃く需要があります」

そんな中での2023年売上ランキングトップ5はこちら。

【第1位】家庭用トレッドミルマシン
Reebok(リーボック)JET100+/300+

JET300+
JET100+

販売価格:264,000円(JET300+)、187,000円(JET100+)

メーカーの最新技術によってつくられたルームランナー。フィットネスクラブのような本格的なランニングができる『JET300+』、折り畳み機能付きでコンパクト&多彩な機能を備えた『JET100+』が展開されています。

【第2位】家庭用エクササイズバイク
Reebok(リーボック)GB50 エクササイズバイク

販売価格:74,800円

家庭用エクササイズバイクの定番商品。ハンドグリップ方式の心拍数センサー、USBポート付き。シートとハンドルは位置調整が可能であり、電子制御の負荷は32段階の調節ができます。

【第3位】可変式ダンベル
POWERBLOCK (パワーブロック) SP EXP 90LB

販売価格:128,700円

2.3kg〜41kgの27段階の重量可変式ダンベル。

Bowflex (ボウフレックス) 552i セレクトテックダンベル 1ペア

販売価格:79,200円

ダイヤル式アジャストダンベルの本家と言える商品。

【第4位】アジャスタブルベンチ
adidas (アディダス) パフォーマンスユーティリティーベンチADBE10225

販売価格:29,700円

バーベル・ダンベルトレーニングから腹筋まで行なえるラダータイプのアジャストベンチ。

POWER BLOCK(パワーブロック) パワーベンチ

販売価格:66,000円

約7.6cm角、厚さ約1.6mmの頑丈なフレームをベースとして、耐荷重量約453kgと業務用レベルの強度に設計されながら、コンパクトで取り回しの良さも備えたアジャスタブルベンチ。

TUFFSTUFF(タフスタッフ) DXマルチパーパスベンチ CDM-400

販売価格:157,300円

9段階の角度調節が可能で、耐久性・取り回しの良さも備えたハイエンドモデル。

国産 施設用 パワービルダー アジャスタブルベンチ

販売価格:269,500円

高負荷がかかる施設での使い勝手を考慮した、耐久性に優れたベンチ。シートパッドは4段階、バックパッドは0°~90°の7段階で調整可能。移動用キャスター付き。

【第5位】パワーラックセット

TUFFSTUFF(タフスタッフ) パワーラックセット 床材無

販売価格:916,278円

メーカー最高級品質。家庭用パワーラックのホームジムセット。

2020年~2022年にかけては、ウエイトやケーブルがセットになったオールインワンラックもトップ5に食い込んでいましたが、今回はランク外という結果に。そこで約3年ぶりにランクインしたのが家庭用ルームランナー・エクササイズバイクでした。

コロナの制限緩和でジム通いが可能になってなお、自宅でトレーニングをする流れは継続されているようです。

仕事で疲れていても家に帰った後にトレーニング。そんなたくましい人も増えているのかもしれません。衰えを知らないトレーニングブームは日本をフィットネス大国へと向かわせるのでしょうか。

取材・文/森本雄大
企画協力/フィットネスショップ水道橋店