日本の未来を担うかもしれない筋肉女子たちの素顔に迫る『美筋女子TIME』。今回のゲストはアームレスリング女王の竹中絢音さんです。
アームレスラーである父の影響で幼少期に競技を始めた竹中さん。当時から世界で戦うことを見据えて練習に取り組んでいたと言います。決してやらされていたわけではなく、竹中さんにとってアームレスリングは「自分がやりたくてやっていた」ものだったそう。その熱の入りようは父から「女の子なんだからやめなさい」と言われるほどだったと振り返ります。
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幼い頃から『最強』になることに全集中していただけに、周囲の子たちと遊んだ記憶もあまりないのだとか。そうして年を重ねていった竹中さんを象徴するようなエピソードがあります。
それは学生時代の道場破り。上の学年も含めて各クラスをまわり、腕っぷしの強い男子にアームレスリング対決を挑んでいたのです。そんな竹中さんの周りには自然と人が集まり、時には1日に何人もの相手と手合わせしていました。
当時から男子顔負けの腕力で無双状態だった竹中さんは「負けた記憶はほとんどないんですけど、負けたとしてもどこかで必ずリベンジしていました」と勝利への執念を見せます。日常から真剣勝負を続けてきた積み上げが、世界で戦える現在のメンタルをつくっているのかもしれません。
昨年は悲願の世界一を達成しましたが、目標に向けてはまだ道の途中。まずは自分の階級において圧倒的な強さで世界一になり、その次は階級を上げて世界一…とレベルアップを見据えているとのこと。竹中さんの目標は単に記録上世界一になるのではなく、圧倒的に最強な存在になることです。
「競技自体が一瞬で決まっちゃう競技なので、その一瞬の中に自分の今までの努力や取り組みとか、いろいろなものが詰め込まれているのが魅力だと思います」とアームレスリングへの思いを語った竹中さん。今年の初戦は4月のアジア選手権です。剛腕女王の挑戦はまだまだ続きます。
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文/森本雄大