“空手革命家”塚本徳臣の長男・慶次郎が体重別全日本大会で初V




5月30日(土)~31日の2日間にわたり、京王アリーナTOKYOで『第10回記念全日本フルコンタクト空手道選手権大会』が開催された。

ハイレベルな激闘が展開された今大会は、フルコンタクト空手の統括組織であるJFKO(全日本フルコンタクト空手道連盟)が主催する体重別日本一決定戦。男女10階級でチャンピオンが決定し、十人十色のドラマが生まれた。

そんな中で本記事では、男子軽重量級を制した塚本慶次郎(新極真会 世田谷・杉並支部)にスポットを当てる。

【写真】躍動感あふれる塚本の組手

圧倒的なスピードやダイナミックな足技、試合終了間際に繰り出す怒涛のラッシュなど、華のある組手で観客を魅了する彼は、新極真会の無差別級世界最強決定戦『全世界空手道選手権大会』で第6回・10回と王者に輝いた塚本徳臣師範の長男。“空手革命家”のDNAを受け継ぎ、活躍を続けている。

一般部(高校生も出場可能な成人の防具なしカテゴリー。女子は一部着用)に出場しはじめた当初は、体の線が細く苦戦する時期もあった。しかし、フィジカルが強化されると頭角を現わし、2024年の第9回全日本フルコンタクト空手道選手権大会では3位入賞、さらには体重無差別で日本一を争う新極真会第56回全日本空手道選手権大会で5位に食い込むなど、トップ戦線で活躍を見せるようになった。

そして迎えた初の体重別統一世界王者決定戦・第1回全世界フルコンタクト空手道選手権大会(2025年5月)では、中量級で準優勝を飾った。しかし、本人の中では「優勝以外はすべて負け」と悔しさのみが残った。悲願の初優勝へ向け、強い決意で今大会のコートに立った。

塚本は初戦から一本勝ちを奪うなど、アクセル全開で勝ち上がる。迎えた準決勝ではアクロバティックな蹴りなど、持ち味を全面に出して本戦5-0でファイナルへ進出。決勝は第9回全日本フルコンタクト空手道選手権大会の軽重量級チャンピオンであり、同じ関東地区の先輩でもある金岡陽大(新極真会 川崎貝塚道場)と対峙。接近戦でペースを乱される中でも勝機を見出し、多彩な足技で局面を打開。終盤は突きとヒザ蹴りでラッシュをかける必勝パターンを見せ、見事に初優勝を成し遂げた。

塚本徳臣師範とツーショット

表彰式では文部科学大臣賞も受賞し、堂々たる結果を残した塚本。インタビューでは「今回は必ず優勝すると決めて、誰よりも努力してきたので本当に優勝できてよかったです。応援してくださった皆さま、本当にありがとうございました。これからも見てくださる方々に勇気と希望と感動を与えられる選手になっていきたいと思います」と万感の思いを語った。

今後は10月に控える新極真会第58回全日本空手道選手権大会に向けて、無差別級の闘いへシフトしていく。令和で覚醒した“空手革命家”のDNAは、“塚本慶次郎”という唯一無二の空手家への道を切り拓いていく。