「走るフードコーディネーター」川﨑泰代さんに体づくり、健康づくりのための食事と栄養について教わる連載。今回は番外編として、以前の対談企画で登場していただいた全力さんのその後に迫ります。果たして、川﨑先生からのアドバイスは生かされているのでしょうか?
10月のとある土曜日。東京ヴェルディの試合が、味の素スタジアムで行なわれるというこということで、対談後の全力さんにお会いしてきました。
スタジアムでお会いする全力さんは、子どもや相手チームのサポーターにも写真を求められる人気ぶり。合間をぬって、少しお話しを伺いました。
「今日の朝は、カレーとサラダチキンと100％ジュース、あとはトマトやキャベツなどの野菜を食べました。今まで野菜は夜に食べることが多かったですけど、川﨑先生にアドバイスをいただいてからは、朝食べるようにしています。朝、食パンを食べるときも、量を1斤から2枚にした分、他のもので補うようにしています。このあとは、開門前に鮭おにぎりを食べて、ハーフタイム中にはゼリー飲料を飲みます。試合後にはどら焼きを食べる予定です」
川﨑先生のアドバイス、しっかりと実行してくれているようです。しかも全力さんだけでなく、どら焼きを持参しているサポーターの方がチラホラ。
最近では、自身のサポートクラブだけではなく、他チームのサポーターにもどら焼きの輪が広がっていると言います。肝心の効果のほうは?
「試合中の疲労感は少なくなったような気がしますね。その分、応援で今まで以上に出し切っているので、試合が終わった後は前と同じくらいの疲労感がありますけど。どら焼きの効果は今のところ実感としてはありませんが、これから連戦が続くので、そこで効果が出てくるかもしれないです。試合後のアイスも一個にするようにしています」
以前はスーパーカップを一度に4個食べると言っていた全力さん。一気に減らしたことへのストレスなどはないのでしょうか。
「精神的な苦痛は感じてないですし、もっとストイックにしてもいいと思っています。体重は測っていないので、変化しているかわかりませんが、前よりも確実に健康的にはなっていると思います」と言って、試合開始2時間前に鮭おにぎりを頬張る全力さん。この日は気温も30度近くあったので、運動前のアイソトニック飲料も多めに補給します。
あとから気づきましたが、全力さんの応援は試合開始時間から始まるわけではありません。選手がピッチで練習を始めるときから全力応援を送る全力さんのおにぎりタイムは、川﨑先生が推進する理想の補食時間である、運動をするちょうど1時間前くらいだったように思います。
アドバイスをしっかりと実行し、この日も全力応援を続けていた全力さん。これからもサッカー界を盛り上げるその姿に注目です。
取材・文／中田有香
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