盛り上がるふくらはぎ×美腹筋 陣在ほのかのトレーニング論「機能性を追求したらこの体になった」




フォロワー約22万人を誇るInstagramでは、きれいに割れた腹筋や、隆起したふくらはぎにも注目が集まる陣在ほのかさん。しかし本人は、「体を見せるために鍛えた」という感覚はほとんどないと言う。

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「走ってたらふくらはぎが大きくなって、水泳やってたら腹筋が割れてた、みたいな感じなんですよね」

現在は近代五種でのオリンピック出場を目指しながら、スパルタンレースやHYROX(ハイロックス)など複数の競技にも挑戦している。そんな彼女の体は、勝利を追求してつくられてきた。

「今は週3〜4回くらい水泳をやって、ランニングは週4〜6回。フェンシングが週1〜2回くらいですね。基本的には毎日、走ってプールに行って、次の日もまた走ってプールに行って、みたいな生活です。毎日二部練です」

トレーニング量だけを見ると、ストイックなボディメイク生活を想像する人もいるかもしれない。しかし、いわゆる“筋肥大”を目的とした筋トレはほとんど行なっていないと言う。

「ちゃんと筋トレの時間としてやるのは週1回くらいです。あとは補強とかリハビリ系が多いですね。チューブを使ったり、前腕を鍛えたりとか。スパルタンってぶら下がる競技なので、そのためのトレーニングは必要なんですけど、筋肥大させるために何かするっていう感覚はあんまりないです」

近年は、ボディメイクための筋トレが一般にも広がっている。一方、陣在さんが追い求めているのは、“動ける体”だ。

「機能を上げるために練習してたら、こういう体になったっていう感じなんです。だから、『カッコいい体になりたい』っていうより、『こう動きたい』が先にあるんですよね」

その考え方は、複数競技に挑戦しているからこそ、より強くなった。近年は世界的に人気を伸ばしているフィットネスレース「HYROX」にも挑戦している。1キロ走るごとに高強度ワークアウトを挟む競技だ。

「1キロ走って、ワークアウトして、また1キロ走ってっていうのを8回繰り返すんです。スキーエルゴをやったり、バーピーやったり、ローイングしたり。かなりキツいです」

HYROXはスパルタンレースとは求められる体が大きく異なる。

「スパルタンって、基本的には体重が軽いほうが有利なんですよ。ぶら下がるので。でもHYROXは、重いものを押したり引いたりするから、体重があるほうが有利なんです。足が速い人が有利って聞いてたんですけど、実際出たら『全然違うやん!』って(笑)。私、体重が48キロくらいしかないので、海外選手の重さ設定とかだとかなりキツいです。HYROXで上を目指すなら体重を増やさないと、って感じます」

HYROXに挑む陣在さん

マルチアスリートに適合する機能性を求めて

競技によって適した体は変わる。だからこそ、単純に筋肉を大きくするだけでは通用しない。

近代五種を始めたことで、新たな壁にもぶつかった。そのひとつが水泳だった。幼少期に本格的な水泳経験はなく、近代五種への挑戦とともに本格的に泳ぎ始めた。

「水泳って、本当に技術の勝負なんですよ。体力も筋力もあるはずなのに、水泳経験者には普通に負けてしまいます。お腹ぽっこりのおじさんにも負けることもあります。でも、それが水泳なんですよね」

陸ではアジアトップクラス。それでも、水の中では初心者になる。そのギャップもまた、マルチアスリートとして競技に挑み続ける面白さなのかもしれない。さらに水泳で苦労したのが、ランナー特有の体の使い方だった。

「走る時って、つま先を下げないようにって教わるんですよ。でも水泳は逆で、つま先を伸ばさなきゃいけない。最初はそれが本当に難しかったです。『今度は下げるの?』みたいな(笑)」

競技が変われば体の使い方も変わる。だからこそ彼女は鍛えるよりも、体をコントロールする感覚を大切にしている。

「自分がイメージした通りに体を動かせるようになれば、スポーツって何でもできると思うんです」

彼女がSNSで見せる肉体美の裏側には、競技で勝つための体を追求した過程がある。これからも陣在さんは動けるボディを求め、トレーニングの日々に身を投じていく。