「日本一へのラストチャンス」47歳鍼灸師・坂口篤史の覚悟とボディメイクへの想い




BEST BODY JAPAN(BBJ)の東京大会が、8月22日に東京・NEW PIER HALLで開催された。そのモデルジャパン部門・マスターズクラスに出場した47歳の坂口篤史は、今大会に「優勝できなければ引退する」という並々ならぬ覚悟で挑んでいた。

写真/BEST BODY JAPAN

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「昨年、日本大会で4位の評価をいただきました。その時、上位選手の背中を見つめながら『一番になった時、ステージから見えるのはどんな景色なんだろう』と思ったんです。僕も今年で47歳。今後どんどん体力的にも厳しくなるでしょうし、覚悟を決めなければ日本一にはなれないと思い、今年を“最後の挑戦”と位置づけました」

そんな彼がボディメイクを始めたのは、5年前。40歳を過ぎ、健康面や体型の変化が気になってジムへ通い始めたことがきっかけだったという。

「何か目標がないと続かないと思い、日本大会のトップ10を目標に定めました。1年鍛えて臨んだ初めての日本大会は予選落ち。それが本当に悔しくて、必死にトレーニングし、翌年には目標のトップ10入りをはたせました」

元々、前向きな性格ではあったが、トレーニングを始めてからよりポジティブになり、自信もついたと語る。そしてトレーニングは、鍼灸師としての仕事にも好影響を与えた。

「僕の挑戦する姿が励みになると言ってくださる方もいますし、介護の合間にトレーニングを行って大幅な減量を達成された方もいらっしゃいます。自分が好きで続けていることですが、誰かの目標や一歩を踏み出すきっかけになれるのはとてもうれしいですね」

東京大会の結果は惜しくも準グランプリと、目標とした優勝ははたせなかった。結果を知った坂口は「本当にたくさんの方から力強い応援や温かいメッセージをいただき、胸がいっぱいになりました。『日本大会のステージで一緒に並びたい』と言ってくださる方もいて、選手としてこれ以上ない喜びです」と周囲への感謝を口にした。

そして、「今は少しだけ自分自身と向き合う時間が必要です。気持ちが整理できた時に、あらためてご報告させていただきます」と素直な胸の内を明かした。

覚悟を持って挑んだステージを、全力で駆け抜けた坂口。気持ちを整理し再び前を向いた彼が、悔しさを糧に日本大会のステージで輝く姿を静かに待ちたい。