10月10日~11日、東京体育館にて世界最大規模のフルコンタクト空手団体・新極真会主催の「第58回全日本空手道選手権大会」が開催された。
体重無差別で日本一を争う今大会は、2027年10月23日~24日に開催される「第14回全世界空手道選手権大会」の日本代表第一次選抜戦でもある。組手は男子が上位4名、女子は上位2名、型は男女上位4名ずつが獲得できる世界大会の切符をかけ、熱戦が繰り広げられた。
【男子】
誰が勝っても初優勝となる男子トーナメントの決勝戦では、前回大会ファイナリストの渡辺和志と前回大会4位の岡田侑己が激突した。渡辺は回転の速い突き、岡田は得意の蹴りを繰り出し、互いに持ち味を発揮する闘いに。終盤に左右の突きの連打、下段蹴りで猛攻を仕掛けた渡辺が、岡田を退けて全日本大会初優勝を成し遂げた。
渡辺は決勝後のインタビューで「応援してくださった皆さま、世田谷・杉並支部の塚本(徳臣)師範をはじめ、本当に多くの方々に支えられての結果だと思います。優勝という結果におごることなく、これからもしっかり気を引き締めて稽古していきます。もっともっと強くなって、来年の世界大会は自分が優勝します!」と力強く宣言した。
【女子】
女子は大会3連覇中の絶対女王・鈴木未紘と、これまで6度拳を合わせているライバル・藤原桃萌が決勝で激突した。試合は開始直後からコート中央で激しい打ち合いが展開され、両者譲らない熱戦に。藤原はフットワークも交えつつ鈴木と打ち合うが、終盤に鈴木がボディへの連打、ヒザ蹴りなどで猛攻。本戦3-0で鈴木が勝利を収め、全日本大会の歴代最多記録となる4連覇を達成した。
これにより鈴木は、2022年12月から続く連続優勝記録を「11」に更新。前人未踏の境地に達した鈴木は「絶対に負けないこと、そして空手を楽しむことを大切にしてこれからもがんばります。来年、必ず世界大会を連覇するためにまた1年しっかりつくり上げていきます。いつもたくさんの応援、サポートありがとうございます。今後ともご指導、サポートよろしくお願いします」と大目標への決意を語った。
【型】
大会初日には型部門の試合も行なわれた。男子決勝では前回大会3位の35歳・山﨑一平と、20歳の前回大会王者・角野将太が対峙した。正確さや滑らかさが光った山﨑、力強い型を見せた角野の闘いは、判定4-1で山﨑が勝利。全日本大会初優勝をはたした。
女子決勝では「第13回全世界空手道選手権大会」、「第56回全日本空手道選手権大会」のチャンピオンである田中利奈、前回大会女王の星芽里による王者対決が展開された。田中は165cmの長身から繰り出す優雅な型で会場を魅了し、判定5-0で2度目の全日本大会優勝を引き寄せた。なお、田中は初戦から相手に一本も旗を上げさせず、圧巻の優勝劇を見せた。
熱戦に次ぐ熱戦が繰り広げられた今大会。しかし、物語はここで終わりではない。今大会は来年の「第14回全世界空手道選手権大会」へと続く「Fullcontact Karate WORLD SERIES」の2戦目。世界最強を決める大一番に向け、闘いはさらに盛り上がりを増していく。世界最強の座に就くのはいったい誰になるのか?
なお、今大会の模様は新極真会公式の空手専門チャンネル「KARATE+TV」にて独占配信されている。大会を見逃した方も闘いを振り返りたい方も、ぜひ動画をチェックしてみよう。
【入賞者】
組手は男子上位4名、女子上位2名、型は男女各上位4名が「第14回全世界空手道選手権大会」の日本代表に決定。
男子
優 勝 渡辺和志(世田谷・杉並支部)
準優勝 岡田侑己(和歌山支部)
第3位 髙橋耕介(世田谷・杉並支部)
第4位 堀之内陽逞(福岡支部)
第5位 塚本慶次郎(世田谷・杉並支部)
第6位 遠田竜司(東京江戸川支部)
第7位 渡辺優作(世田谷・杉並支部)
第8位 金岡陽大(川崎貝塚道場)
敢闘賞 村田哲成(福岡支部)
技能賞 塚本慶次郎(世田谷・杉並支部)
女子
優 勝 鈴木未紘(厚木・赤羽支部)
準優勝 藤原桃萌(福岡支部)
第3位 目代結菜(東京城南川崎支部)
第4位 渡部はるあ(福岡支部)
敢闘賞 渡部はるあ(福岡支部)
技能賞 澤井ナノ(東京城南川崎支部)
型・男子
優 勝 山﨑一平(熊本中央支部)
準優勝 角野将太(和歌山支部)
第3位 志村朱々璃(総本部道場)
第3位 竹島雅之(鹿児島中央支部)
型・女子
優 勝 田中利奈(岡山東支部)
準優勝 星 芽里(東京豊島支部)
第3位 細谷希花(埼玉大宮西支部)
第3位 河尻望々花(和歌山支部)










