YouTubeに投稿しているボディビル解説動画が話題の筋肉マニアが、毎週一人のボディビルダーをピックアップして紹介していく連載「解体筋書」。今回は、2026年関東学生ボディビル選手権3位の五十嵐貴彦選手です。
類稀なポージングセンス
五十嵐選手は、神奈川大学ボディビル部の4年生で類稀なポージングセンスとプロポーションを誇る筆者注目の学生ビルダーです。2024年関東学生選手権で大会デビューを果たした彼は、5位という結果で上々の滑り出しを見せます。翌年は11位だったものの、今年の同大会では3位入賞。学生卒業の年にしてついにメダルを獲得しました。続く全日本学生でも4位を獲得しており、着実な成長を見せていることは間違いありません。
前述した彼の強みは、現代のボディビルダーにはあまり見ない様相をしています。長い手足に細いウエスト、それらを上手く収納するように形作られた肋骨など、天性とも言える骨格を持ち、その美しいフレームに見合った見事なバランスの筋肉を搭載しています。大腿部の滑らかな曲線や三角筋の強い張り出しとしたアウトラインも素晴らしく、筆者が思い描く理想系のようなパッケージが印象的です。
加えて、骨盤の流し方が卓越して上手く、それに伴った広背筋から下腿に至るまでの曲線が彼の良さをさらに引き出しています。フリーポーズにおける表情管理も完璧で、自らの世界観を見事に表現しています。これほど古典的で繊細な美を表現している選手は中々おらず、今後の進化も大いに楽しみなボディビルダーです。
今回は、五十嵐貴彦選手についてお話しさせていただきました。学生選手の進化も目覚ましく、日本ボディビルの未来は明るく感じますね。
次回は、頭角を表した大阪のボディビルダーについてお話しします。お楽しみに!
写真/木村雄大


