扇谷の一強時代に突入か、刈川&寺山が猛追か ファイナリスト入り争いも一段と激化




10月11日に大阪で開催された、日本ボディビル・フィットネス連盟(JBBF)主催の「第72回日本男子ボディビル選手権大会」は、扇谷開登の連覇で幕を閉じた。

【フォト】ファイナリスト12人の肉体美

扇谷か刈川啓志郎か、あるいは寺山諒か。戦前から「誰が優勝してもおかしくない」という声が集まる中、蓋を開けてみれば、7人の審査員のうち6人が扇谷に1位票を投じるほどの完勝劇できであった。バルク重視で粗が目立ちながらも優勝した2025年大会から1年、仕事もやめてボディビルに専念し、ポージング含めてトータルでの完成度を高めた末の戴冠であった。

2位の刈川も昨年からの弱点であったバックポーズを大きく改善。ベストアーティスティック賞を獲得したように、フリーポーズの美しさは扇谷を上回っていた。これまではボディビルとの両立により現在も大学生の身であるが、今年度で卒業の予定。よりボディビルに専念できる環境で来年、逆転を狙っていく。

また今年は、昨年3位の嶋田慶太がJBBFを“卒業”したことにより空いた1枠に吉岡賢輝が復帰した以外、ファイナリストの顔ぶれに変化がなかった。とはいえ、吉岡も小坂元雄斗との同点審査を経て12位に滑り込んでおり、二次ピックアップで繰り返し比較された芳賀涼平、川崎一輝、森本功太、久野圭一、直野賀優らも含めた、ファイナリスト入りを目指す戦いは来年も、ある意味で優勝争い以上に熾烈を極めるだろう。

2027年の日本選手権は、2000人規模の大会場LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)での開催が決定済み。より多くの観客が日本有数の筋肉美を楽しみ、ボディビル・フィットネスの発展につながる機会となるはずだ。

文・写真/木村雄大