“世界一過酷な障害物レース”と呼ばれるスパルタンレースは、これまでもVITUP!で何度か取り上げてきています。でも実際にはどれくらいきついものなのでしょうか? それを知るために我々も参加してしまおう……というわけで、白羽の矢が立ったのが、私、須崎。本番に向け開催された、ワークアウトに体当たり取材を行いました。トレーニングは前半が終了し、いよいよ後半戦へ突入!
AグループとBグループを入れ替えて、後半のトレーニングが始まります。スタジオでのトレーニングを終えたBグループの参加者の姿を見ると、かなりへとへと。その様子を見ただけでも、これから待っているトレーニングのきつさを感じられます。後半も乗り切るべく、みんなで声を出して励まし合い、士気は見る見るうちに高まっていきます。
私はというと、実は前半で飛ばしすぎたこともあって、ほとんどすべての力を使い果たしたような状態。それでも参加者の皆さんの声に支えられて、モチベーションも見事に復活!
前半同様、まずはコーチがお手本を見せてくれます。
なかなかきつそうなメニューですが、前半をやりきったことで得た「ちょっとした達成感と自信」で、気持ちは自然とポジティブになります。後半は4つのメニューを30秒トレーニング×30秒レストの2セットで行なっていきます。
まずは①プッシュアップ(腕立て伏せ)から。
前半のゴムチューブトレーニングとプランクで腕は疲弊していましたが、意外と体は持ち上がります。これも「ちょっとした達成感と自信」の効果でしょうか。
コーチのマネをしてニー・トゥ・エルボー・プッシュアップ(足を水平に動かして、体が下がったタイミングでヒザとヒジをくっつけるプッシュアップ)にもトライ。無理をしない範囲で体を追い込んでいきます。
次の種目は錘を持ちながら腰を下ろした状態での②ハイニー(もも上げ)にチャレンジ。
一見かなりきそうなトレーニングに見えるかもしれませんが、前半のトレーニングではそこまで足に負荷をかけていなかったこともあって、自分で思っている以上に足は動きました。
ハイニーを終えて次に行なったが③ジャンプ。
ハイニーから続けてのジャンプは足に大きなダメージを与えます。しかし、これは実際のレースを想定した場合、とても大事なトレーニングになります。なぜなら実際のレースでは、最後の最後にFIRE JUMP(ファイヤージャンプ)という障害物が出てくるからです。体力はかなり消耗していましたが、燃える障害物を乗り越えなくてはゴールできないことを考えると、自然と足は動きました。
最後の種目はバーを使って体を浮かした状態での④空中自転車漕ぎ。
体を支える腕と腹筋に負がかかります。「30秒だけだ」と自分に言い聞かせて4種目達成。2セット目はもっと苦しくなりましたが、歯を食いしばってすべてのメニューをやり切り、最後にはその場に倒れこんでしまいました。
参加者の皆さんと一緒にトレーニングを行なうことで、一人ではできないトレーニングをすることもできてしまう。自分の持てる力以上の力を出せたのではないかと思っています。励まし合いながらともに頑張った隣の参加者や、励ましの声をくれたコーチたちとハイタッチをして、なんとも言えない達成感を共有することができました。本場のレースを完走したら、きっとこの何倍も大きな達成感を得ることができるのでしょう。
最後に全員で記念撮影をしてワークアウトは終了。レースに参加する人、エントリー前に様子をうかがいに来た人、日ごろの運動不足を解消したい人など、それぞれ目的は違っても、この場に集まったメンバーたちの間で日常生活では味わえないような仲間意識が芽生えたことが、何よりも印象に残りました。
このワークアウトを機に本レースへの出場を決意したり、ここで出会った仲間同士で参加したりする人たちもいると言います。参加した皆さんは、レース本番での再会を約束して、満面の笑顔で会場を後にしていきました。
取材・文/須崎竜太 撮影/佐久間一彦
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