本音は、大会に出たくないんです~高橋明生君(2年)~【GKB応援団:帝京大学バーベルクラブ編】




学生ボディビル、通称・学ボを盛り上げるべくスタートした連載「学ボ応援団(GKB応援団)」。2校目となる帝京大学バーベルクラブから、今回は2年生の高橋明生君が登場。明るいキャラクターながら、大会に向けては少しネガティブな高橋君。でもそれは学生ならみんな持っている悩みや不安のはず。みんなで一緒に、前向きになっていきましょう!

カッコイイ=筋肉というイメージがずっとあった

ちびめが できたばかりのこの帝京大バーベルクラブに入ろうと思った理由から教えてください。

高橋(明) 単純に、トレーニングをしたかったからというのが一番です。もともとトレーニングはずっとしていて、主将の高橋豊友君とはジムで知り合いだったんです。だからバーベルクラブというよりは、そもそも帝京大学に入るのにも彼に誘われて入ったんです。で、クラブを作るから一緒にやろうと声を掛けていただいて。

ちびめが そもそもトレーニングをはじめた理由はあるんですか?

高橋(明) 自分のなかで、カッコイイ=筋肉というイメージがずっとありました。これって、男子のあるあるじゃないですか(笑)? あとは、東将治君(2016 全日本高校生ボディビル準優勝など)に影響されたというのもあります。高校生ボディビルに出場している姿をたまたま見て影響されたというか、直接会ったとかではなくTwitterを見ていてなんですけど。

ちびめが まだ2年生で今後変わっていくかもしれませんが、ボディビルかフィジーク、あるいはパワーリフティング、どの道に進みたいか考えていますか?

高橋(明) 現状ではボディビルですね。ボディビルなんですけど……本音は、大会に出たくないんです(笑)。

ちびめが え? どうしてですか?

高橋(明) トレーニングをすることで自分なりに「カッコよくなってきたな」と思うのは好きなんです。でも、自分の体型が恵まれているとか、大会で勝てるとは思えなくて……。相澤隼人君(日体大)とか、泉風雅君(早稲田大)とかを見ていると、「あんなんに勝てるわけないだろ」って思っちゃうんですよね。もちろん、せっかく誘われてこの部に入ったわけですし、みんなで大会に出るというところは楽しみなんですけど。

ちびめが 確かに、あのレベルの体を見てしまうと自信を無くしてしまうのはわかります。でも、自分が今どれくらいのレベルなのか大会で試したいみたいとは思いませんか?

高橋(明) 「ボディビルは並んでみるまでわからない」とはよく言われますけど、いやぁやっぱりどうでしょう。並んだら引け目を感じちゃいそうです。もちろん勝ちたいって思う気持ちもありますし、最初は「俺も頑張れば泉君に勝てるんじゃないか?」と思ったことはあったんですけど、見れば見るほど全然。レベルが違う。自分も、以前に比べたらデカくなってきてるとは思うんですけど……。

ちびめが ボディビルではどこか部門賞に狙いを絞ってみるとかいかがですか?

高橋(明) いやいやいや、同学年にほぼ全部獲っちゃう人がいるんですよ? あんなの見せられたらもう……(笑)。もちろん相澤君、泉君もすごいけど、その下の3位、4位だってすごいし。

ちびめが お気持ちはわかります(笑)。でもまだ2年生ですし。相澤君は同学年だけど、先輩たちは卒業していくじゃないですか。そうしたらチャンスが出てくるかもしれませんよ?

高橋(明) まず今年出てみて、その結果次第ですかね。意外に勝てるぞってなったときはモチベーションが上がるかもしれないですけど、ボロボロにされたときにはもう……今後は端っこのほうでトレーニングしているかもしれません(笑)。

ちびめが なかなかモチベーションを保つのが難しそうですね。

高橋(明) ただ、重い物を持ち上げたいという気持ちはすごくあるので、パワーリフティングにも出たみたいと思っています。でも、他の大学の人たちもSNSとか見れば見るほど……。

ちびめが 何かしら前向きになれる結果が出るよう、応援していますよ!

高橋(明) ありがとうございます。これだけネガティブなことを言いましたけど、ボディビルの大会については観客としてしか今まで見たことないですし、ステージに立つというのは特別なものがあると思います。ステージから見る会場の雰囲気は楽しみですね。

ちびめが もしダメだったら、パワーという道もありますから頑張ってください(笑)!

高橋(明) なんだったら、パワーのほうが成績を残せるような気もしているんですよ。あっ、でもシルバ君(英樹・日体大)みたいなスゲーのを間近で見たら、またネガティブになっちゃうんだろうな……。でもまずは学生ボディビル、10月の関東に向けて頑張ります!

取材/ちびめが 写真/木村雄大