あなたも挑戦できる「コンテスト」という舞台⑥女子フィジーク




ボディビルに取り組む女性は「女子ボディビルダー」と呼ばれますが、正確に言えば現在は「女子ボディビル」という名称の競技は存在しません。2015年より、女子ボディビルは「女子フィジーク」に名称を変更。それにともなってルールも改めらました。
ここで少しややこしくなったのは、同じ「フィジーク」であっても男子と女子とではまったくの別競技であること。「女子フィジーク」は、男子でいうところの「ボディビル」。「男子フィジーク」の女性部門ではないのです。
女子フィジークの評価ポイントはボディビルとほぼ同じですが、「女子ボディビル」とはルールが少し異なります。ボディビルには音楽に合わせてポージングを披露する「フリーポーズ」というものがあります。女子ボディビルでは1分だったフリーポーズは、女子フィジークでは30秒に短縮されることになりました。

またサイドチェストやダブルバイセップスといった規定ポーズも変更されました。たとえば力こぶを誇示するようなポーズであるダブルバイセップは、以前は女子ボディビルでは拳を握っていましたが、女子フィジークでは手のひらを開いてポーズを取ります。また、それまでは体重別だった階級も、158㎝以下級、163㎝以下級、 163㎝超級と身長によって分けられるようになりました。現在のトップ選手は山野内里子選手。日本選手権では女子ボディビル時代より優勝を重ね、2016年には4連覇を達成しました。

種目別に体脂肪率とマッチョ率を比較するとこうなる

文/藤本かずまさ