東京オープン選手権参戦記③【マッチョ編集長のマッチョコラム第8回】




昨年まではボディビルのメッカといわれるゴールドジム中野に通っていたのであるが、今年は会社を飯田橋に移したこともあり、JR総武線で2駅隣の「四ツ谷」でトレーニングをすることが多くなった。

トレーニングの「ホーム」になったゴールドジム四ツ谷東京

トレーニングに割ける時間は週に3時間ほど。夜にトレーニング時間を確保するのが難しくなってきたため、平日は一日だけ出社前にジムに寄って、30分だけトレーニングをして会社に向かうという生活に。あとは土日にジムに行き、なんとか週3回のトレーニング頻度を維持。
4分割でルーティンを組むことも難しくなってきたので、ゴールデンウイーク明けくらいからは他の部位のトレーニングでも刺激される腕と肩の前部、カーフは捨てて、ドロップセットを活用するなどして大筋群を短時間で追い込む作戦に切り替えた。夜は1時くらいに日サロに駆け込んで、30分ほどタンニング。自宅に戻るのは深夜の2時すぎという日々が続く。もう使用重量の維持なんてどうでもよくなっていた。

ボディビルダーに愛用者が多い日サロ「サンラウンジ」

6月半ばくらいになると「疲れてます?」という声をよくかけられるようになった。疲れているのかもしれないが、自分では気が張っているので、その実感があまりない。
しかし、大会まで残り1週間を切った6月19日の月曜日、帰りの電車のなかにジムバッグを丸ごと忘れるという事態が発生。自宅に戻ってジムバッグを持っていないことに気づき、どこに置き忘れたのかも思い出せず、一人で深夜に慌てふためくハメに。このときに自分が疲れていることに初めて気づき、以後のトレーニングは軽めに済ますようにした。

大会当日は、参加者が多いため控室はスペースの取り合いになると予測。会場に入ると一目散に控室に向かい、端のスペースをゲット。極力、横になって過ごすことにした。脚を上げて寝ているのは、脚のむくみをできるだけ解消させるため。

運よく端っこのスペースを確保

また、コンテストビルダーにとって、大会当日のちょっとした楽しみといえるのが「カーボアップ」である。筋肉を張らせるために炭水化物(カーボ)を食べるのであるが、あんまり絞れていないので「今回はカーボアップしないほうがいいのでは?」とも思ったものの、まったく筋肉が張らないのも怖いので、甘いものを食べることに。

バナナ、もみじ饅頭などを会場に持ち込んだのであった

ただ、けっこう食べてはみたのであるが、実際に腕立て伏せなどでウォーミングアップをしても、筋肉がなかなか張ってこない。やはり疲労がたまっていたのだろうか。出番まであとわずか。舞台のそでには「筋肉よ、張ってくれ!」と祈るような気持ちでプッシュアップを繰り返す筆者の姿があった。(つづく)

舞台袖で必死の腕立て伏せ