2人合わせてマイナス40kgのダイエットに成功! 一般主婦のコンテスト挑戦記②




挑戦する気持ちが私を後押ししてくれた

エクササイズをして1年後の姿

「約10年間、妊娠出産の繰り返しと子育てで、気がついたらすっかりオバサン体型になってしまい、ずっと『このままではいけないな…』と思いつつ日々過ごしていました

そう語るのは今回の主人公の一人である濵松亮子。ジムに通うになったのは2016年の6月から。キッカケは、ママ友の金子愛子さんに誘われて。当初の目的は、あくまでダイエットだった

「食べる事が大好きなので、食事の見直しと制限が大変でしたね。トレーニングも最初はじっくり体幹を感じながら鍛えるような内容でしたので、地味で地道だなあと言う印象でした」

そのジムで指導にあたったのが女子フィジーク(女子ボディビル)でも活躍している宮田みゆきだった。濵松は宮田が出場したコンテストを初めて目の当たりにしたのは16年8月のことだ。

「みゆき先生のステージは、とにかく感動しまくりでした! すごい人が近所のジムにいるんだなぁ…と、感心しっぱなしでしたね。また、大会全体を通して、ものすごい世界があるんだな、とビックリしたのを覚えています。ただただ圧倒されました

「コンテスト」という華やかな舞台。それはまるで別世界の出来事のように思えた。しかし、宮田に勧められて、濵松の気持ちが少しずつ動いていった

「最初は、私には無理だと思って諦めていました。ずっと悩んでいたのですが、ちょうどトレーニングが楽しく感じてきていたこともあって、何かに新しくチャレンジすることなんてこの先なかないと思い決意しました」

そこからは食事内容も生活パターンも一新。また月イチのペースで自分の体を写真に収め、変化を確認していった。

エクササイズを始める前

「炭水化物、お菓子や添加物の多そうな物は、極力食べないようにしていました。食事ではタンパク質をたくさんとるのが、難しかったです。夜は家事を残して、子どもたちと一緒に寝て、翌朝早起きしてたまった家事をまとめて終わらせていましたね。時間が余ったらランニングをしていました。今思うと、大会前が一番規則正しい生活を送れていたと思います」

ジム入会から約1年後の17年6月。東京オープン選手権の「ミスビギナー」というカテゴリーの舞台に立った。体重はこの約1年で14kg減。緊張で手足が震えたものの、友人たちの声援が耳に届き、落ち着きを取り戻せた。

1年前の自分からはまったく想像できない世界でした! 日々をこなすのに大変でしたが、健康的に痩せられて、毎日が充実して、生活にもメリハリができて、自分の事を外見的にも内面的にも、じっくり見つめる事ができ、本当にプラスな事だらけでした

決勝進出はならなかったものの、濵松は成績以上のものを手に入れた。コンテストに挑戦したことで、人生が大きく変わったを彼女は実感していた

「大会に応援に来てくれた人たちが、泣いて感動してくれたのですが、『自分の体一つで表現し、人を感動させられる』っていうことができるんだと、自分でもビックリました。またチャンスがあったらチャレンジしてみたいです!」

文/藤本かずまさ