全国ナンバー1の実績を誇るレスリングクラブ「ゴールドキッズ」が子どもの運動能力をアップさせるために実践している“ゴールドキッズ・メソッド”。今回は体を動かすときにとても大事な「バランストレーニング」メニューを紹介します。
「バランス感覚」とは移動中や動作中、または空間において体勢を維持したり、体勢が崩れた場合にすばやく回復する能力のこと。“ゴールデンエイジ”と呼ばれる発達期、成長期の子どもがバランストレーニングを行なう必要性を、成國晶子代表は次のように説明します。
「体勢を崩そうとする力が加わっても、カンタンには崩れない。あるいはレスリングなどの攻防でもつれたとき、相手よりも早く体勢を立て直すことできることは、アスリートとして重要な能力です。
レスリング界で『バランス感覚が優れている』と評される選手として一番にあげられるのが伊調馨選手。彼女は反応がよく、瞬発力が高いため、カンタンにタックルを決められることはありませんが、万が一、片足タックルなどで足をつかまれても、鍛え抜かれた体幹の強さ、類まれな股関節の柔らかさ、そしてバツグンのバランス力でちょっとやそっとのことでは崩されません。あのディフェンス力があったからこそ、オリンピック4連覇を達成できたと言っても過言ではないでしょう。
『体幹がしっかりしている』⇒『バランスがいい』となります。本格的なフィジカルトレーニングを始める前の子どもたちには、前回の体幹トレーニングとともにバランストレーニングが欠かせません」
1.【ジグザグジャンプ】
★初心者
★応用
2.【十字バランス】
3.【スロースクワット】
4.【片足キャッチボール】
★応用1
5.【バランスボールに座ってキャッチボール】
取材・宮崎俊哉/撮影・神田勲
協力=ゴールドキッズ