東京オリンピックの開会式まで、あと約半年。ついに日本代表選手団公式服装(開会式用・式典用)のデザインが発表となりました。
▲開会式用
▲式典用
「ニッポンを纏う」というコンセプトのもと、細部に至るまで素材や色柄にこだわり、「東京2020大会の価値の発信」「歴史と伝統の継承」「国民との一体感」が表現されました。オリンピック・パラリンピックの「共生」をテーマに、統一デザインで作製されます。
■暑さ対策を施した「ニッポンを纏う」 開会式用公式服装
白と赤が特徴的な開会式用公式服装は、「ニッポンを纏う」というコンセプトのもと、「開催国、日本代表選手団の爽やかな輝き」をテーマに作製されます。白のジャケットには、日本古来の伝統柄で縁起が良いとされる「工字繋ぎ」を陰影でプリント。素材は、優れたストレッチ性と通気性を併せ持った素材を使用。また、シワにもなりにくく、ジャケットを脱いで手に持っても安心なつくりになっています。
ボトムは、さらさらとして肌離れも良く、ストレッチ性も高い素材のため、夏でも快適に着用できるよう配慮されました。シャツには、北陸産地ならではのハイゲージトリコット素材が使用され、ストレッチ性が高くなめらかな肌触りを実現。また、赤ストライプを配するなど、色柄・素材の随所に「日本らしさ」が取り入れられました。
選手のコンディションを第一に、暑さ対策を施しながらも、動きやすさと着心地を高めた開会式用公式服装となっています。
■フォーマリティを大切にした「ニッポンを纏う」 式典用公式服装
紺と白が印象的な式典用公式服装は、 「ニッポンを纏う」というコンセプトのもと、 「力強く爽やかなフォーマリティ」をテーマに作製されます。
優美な光沢のある紺色のジャケットに、爽やかな真っ白のパンツを合わせた式典にふさわしいスタイルです。素材は、夏に快適と言われる麻100%を使用し、ニット地に編み上げることで、可動性と通気性が高められました。
パンツも、動きやすさはもちろん、汗ばむ季節でも快適に着用できるよう、肌離れの良い生地が選定されました。シャツは、白襟のクレリックカラーでフォーマリティを表現しています。
ネクタイ・スカーフは、縁起が良いとされる「七宝柄」をはじめ、「うろこ柄」「縞柄」等、日本の伝統柄を提案。深みのあるゴールドボタンやエンブレムも日本製です。
開会式用・式典用ともにボトムは選択制になっており、男性はノータックパンツ・ワンタックパンツから、女性はパンツ・キュロットから、体型や好みに合わせたスタイルを選択できます。選手一人ひとりの体型に合わせた1着を用意するため、パーソナルオーダーで株式会社AOKIが作製します。