外出自粛やテレワークの長期化により、運動不足を感じてランニングをはじめたという人も多いのではないでしょうか。
厚生労働省が、3月31日から3回にわたり実施した「新型コロナ対策のための全国調査」によると、第1回調査時、東京都におけるオフィスワーク中心(事務・企画・開発など)の人のテレワーク実施率は30.7%だったのに対し、7都府県を対象に緊急事態宣言が出された後は、51.9%に増加したことがわかりました<図1>。
テレワークを実施する企業の増加
第1回調査から第3回調査の間でテレワーク実施率は約20%増加しており、今後も増える可能性があります。
※厚生労働省(新型コロナ対策のための全国調査)
第1回調査:n=6,088,488
第2回調査:n=6,531,337
第3回調査:n=6,283,871
運動不足をランニングで解消する“かけ出しランナー”が増加中
◆運動不足を感じている人の増加
移動や通勤などで自然に行なっていた歩行機会が減り、運動不足を感じている人が増えています。マーケティング・リサーチ会社のクロス・マーケティングが実施した調査によると、「外出制限によりマイナスになったことTOP5」のうち「運動不足になった」と回答した人が49.8%と最も多く、約半数を占める結果となりました。
※1 埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県に在住する20歳~69歳の男女1,000人
◆外出自粛を機にランニングをはじめた“かけ出しランナー”
外出自粛を機にランニングをはじめた73名を対象に調査したところ、約半数の人がランニングをはじめた理由として「運動不足解消」を挙げました<図2>。“かけ出しランナー”が増えているのが現状のようです。
◆ランニングマナーについて
運動不足解消の手段として支持されているランニングですが、集団で実施しないことや、一定の距離を空けて走ることが求められています。また、マスクの着用、遠出や混雑する時間帯は避けて実施するなど、ランニングを実施する場合は工夫が大切です。
“かけ出しランナー”におすすめのランニンググッズ
これからランニングをはじめる、または、最近ランニングをはじめた“かけ出しランナー”の人は、どのようなランニンググッズを持っているでしょうか? ランニンググッズには、シューズやウェアなどのグッズがたくさんあります。
テーピングやサポーターでおなじみのプロ・フィッツは、“かけ出しランナー”が最初に用意すべきアイテム5つを薦めています。①ランニングウォッチ、②ランニングキャップ、③コンプレッションウェア、④サポーター、⑤ランニングシューズです。
かけ出しランナーが注意したいケガや痛み
運動不足解消につながるランニングですが、ケガや痛みに注意が必要。とくに”かけ出しランナー”が痛みを感じやすい部位には、ヒザやふくらはぎがあります。
◆ヒザの痛み
ヒザに痛みがでる原因は、筋力不足と柔軟性の低さ。太ももの筋肉(大腿直筋)はヒザのお皿を通り、最終的にお皿の下(脛骨というスネの骨)に付着しています。“かけだしランナー”は太ももの筋肉が弱い人が多いため、筋肉の疲労や柔軟性の低下により、お皿の下が擦れたりひっぱられることで、ヒザが痛くなりやすいのです。
◆ふくらはぎの痛み
ふくらはぎは足で地面を蹴る動作に使う筋肉で、走っている時、伸び縮みを繰り返しています。“かけだしランナー”は、その伸縮運動についていけるだけの筋力が少ない人が多いため、ふくらはぎに痛みが出たり、筋疲労が現われやすくなります。
◆ケガや痛みを未然に防ぐ
ランニングにより発生するケガや痛みは、テーピングやサポーターの着用で予防することができます。「プロ・フィッツ」の Youtubeチャンネルでは、テーピングインストラクター“まるちゃん”が、かけ出しランナーでも実践できる簡単なテーピングの貼り方をご紹介しています。おすすめのサポーターアイテムも紹介しているので、ランニング前にチェックを。
※テーピングは、貼ることでケガをしなくなるわけではなく、疲れた筋肉や関節をサポートするものです。ケガをしたらまず専門医の診察を受け、再発防止を目的とする場合も定期的に専門医の診察を受けましょう。
▼「プロ・フィッツ」Youtubeチャンネル
https://youtu.be/ED_QBPcVcp8