アベノマスクでトレーニングをしてみた【佐久間編集長コラム「週刊VITUP!」第120回】




VITUP!読者の皆様、こんにちは。日曜日のひととき、いかがお過ごしでしょうか? 関東地方も梅雨入りしました。湿度が高くマスクをして外を出歩くのがなかなかしんどいですね。

さて、ジムでのトレーニングを再開して2週間。まだまだ筋力、体力的には本調子にはほど遠いものの、入場時の消毒&検温、一蘭スタイルのマシンにも慣れてきました。しかし、一つだけどうしても慣れないものがあります。マスク着用でのトレーニングです。

マスク着用でランニングをしたり、トレーニングをしたりしている方は同じような思いをしているのではないでしょうか? 暑くて苦しい。私は汗かきなので時間の経過とともにアゴ付近に汗がたまり、「暑い」「苦しい」だけでなく、「気持ち悪い」もプラスされます。

これからのwithコロナの時代を生き抜くために、トレーニング時に最適なマスクを見つけることは重要課題。そこでVITUP!でも紹介した、「サポーターメーカーの洗える伸縮マスク」を注文しました。ところが、皆さん考えることは同じのようで、注文殺到のため商品の入荷待ち。しばらくは不織布マスクでしのぐしかありません。

不織布マスクは一時のような品薄状態ではありませんが、トレーニング日は最低一日2枚必要であり、できれば洗って使えるものがいい。そう考えていたところ、あのマスクの存在を思い出しました。みんな大好き「アベノマスク」です。

ちなみに我が家には未だにアベノマスクは届いていません。子どもたちはサンタクロースからのプレゼントくらい待ちわびています。……すみません、ウソをつきました。待ちわびていません。

一住所につき、2枚配布ということで、会社にはアベノマスクが届いています。放置されたままのアベノマスク。社のスタッフは全員が「いらない」ということで、私が政府からの贈り物をちょうだいすることとなりました。

というわけで、さっそくアベノマスクを着用。ガーゼ製の布マスクなので肌触りが意外といい。普段着用している不織布マスクより個人的には好きです。決してサイズが小さいということもなく、街中で着用するのはちょっと恥ずかしいけど、ジム内ならOK。それではアベノマスクとともにトレーニングをしましょう。

ガーゼの肌触りは良いのですが、汗をかくと肌に張り付いてきます。ガーゼは汗の吸収が良いのでタオルやハンカチには良いかもしれませんが、運動時のマスクとしてはかなり苦しい。汗を吸って重くなったような印象もあり、予備のマスクに付け替えを余儀なくされました。洗って使える運動用マスクとして大きな期待を寄せたアベノマスクでしたが、運動には向いていなかったようです。

この2日後、私は再びアベノマスク着用でトレーニングをしました。人間(ではないけど)誰しも失敗はあります。私は一度の失敗くらいで見限ったりしません。アベノマスクにもう一度チャンスを与えることにしました。「ジムで使えるマスクになる」というトレーニーたちの期待を背負い、きっとやってくれるはず。一度洗ったので少し縮んでいますが、もしかしたら吸水性などに変化があるのでは?と期待をしていました。

 

結論。最初と同じでした。運動には適していないようです。

三度目の正直という言葉もあるように、もう一度チャンスを……とも考えていますが、スポーツ用マスクが届く日を待つことにします。

 

※追記・我が家にもアベノマスク届きました。

 

 

佐久間一彦(さくま・かずひこ)
1975年8月27日、神奈川県出身。学生時代はレスリング選手として活躍し、高校日本代表選出、全日本大学選手権準優勝などの実績を残す。青山学院大学卒業後、ベースボール・マガジン社に入社。2007年~2010年まで「週刊プロレス」の編集長を務める。2010年にライトハウスに入社。スポーツジャーナリストとして数多くのプロスポーツ選手、オリンピアンの取材を手がける。