VITUP!読者の皆さん、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
さて、新年一発目の今回は正月休みについての話を書いていきます。ここ最近は年越しの瞬間に家に帰れていないのですが、家族で年越しをする時は、みんなでお肉を食べたり、鍋を食べたりという、のんびりした時間を過ごします。
そして年が明けると、渡辺家は毎年、家族みんなで富士山の麓の浅間神社に車で行って初詣。アウトレットに寄って帰るというのが定番です。車が混んでいると、それだけで一日が終わってしまうこともあります。
思い出してみると、子どもの頃はお年玉をもらうと、ちょっと高いものを買っていた記憶があります。DSやプレステだったり、iPodやPSPだったり、遊ぶものが中心です。昔からオシャレにはあまり興味がなかったので、服を買うとか、バッグを買うみたいなことはありませんでした。
もしも今、お年玉をもらえるとしたら……確実に貯金します。今は毎月決まった給料が入ってくる職業ではないので、お金が入ってきたら何かを買うよりも貯金です。そもそも今はあまり欲しいものがありません。何か買うとしても「自分へのご褒美」みたいな感覚ではなく、ちょっといいトレーニング着や、膝にいいスニーカーというように、トレーニングに必要なものを買うという感じです。以前、無性にローラーブレードをやりたくなって買ったのですが、上野公園で一度やった以降は乗る機会がなくて、家のどこかに眠っています(笑)。
トレーニングに関しては、正月休みはありません。普段からトレーニングは歯磨きみたいな感覚でやっているもので、正月だろうとなんであろうと、やらないと気持ち悪くなってしまいます。だから、世間が休みだから自分も休むという感覚はまったくないです。ただ、格闘技のジムは年末年始が休みになるので、格闘技の練習はできなくなります。その代わり、ウエイトトレーニングだったり、走ったりという感じで体を動かしています。
初詣に行ったら渋滞で時間がなくなってしまったというように、結果的にやらなかったということはあっても、「正月だからこの日は休もう」と思ってトレーニングを休むことはありません。2017年に初めてRIZINに出た時は試合が29日で、その翌日にジムに行ったら偶然知り合いのトレーナーさんと会って、「何してるの!?」と驚かれました(笑)。「明日はRIZINの会場に行きます」と言ったら、呆れた感じで「休みなさい」と言われましたね。2019年も29日に試合があって、年明け1月2日から格闘技の練習を再開していました。
年末年始も関係なく練習しているというと、ストイックなイメージを持たれがちです。でも、自分を追い込むとか、感覚を鈍らせないためとか、そういうことではなくて、ただ純粋に格闘技が好きなだけなんです。好きだから練習があるなら参加したいというだけで、自分にとっては特別なことではないんです。
学生時代は26日くらいに「解散」となって、地方から来ている選手は帰省します。自分は地元なので年末ギリギリまで寮にいて、友達と遊びに行ったりもしていました。正月休みを利用して、やりたいことをやる。それが学生時代は遊ぶことで、今はジムに変わったということです。やりたいことをやっているというのは、変わっていないので、正月からトレーニングをすることはまったく苦ではありません。普通の人の感覚とは違うかもしれませんが、練習はいつも楽しいです。
両親もトレーニングをしている渡辺家は、元日から初詣の後に家族でトレーニングに行くこともあります。特別営業している家の近くのゴールドジムに行って、一緒にトレーニングをします。そんな家族です。
というわけで、皆さん、今年もよろしくお願いします。
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渡辺華奈(わたなべ・かな)
1988年8月21日、東京都出身。7歳から柔道を始め、高校ではインターハイ2位、アジアジュニア優勝などの実績を残し、東海大進学後、1年時に全日本ジュニア優勝を飾る。卒業後、JR東日本へ入社し、オリンピックを目指して競技を続けた。2017年に同社を退社し、格闘家に転身。同年12月3日にデビューを勝利で飾ると29日にはRIZIN初参戦で実力者杉山しずかに勝利。MMAデビューから無敗の快進撃を続けている。所属はFIGHTER’S FLOW