なかやまきんに君こと中山翔二が、東京・浅草橋ヒューリック ホールにて開催された「第29回東京ノービスボディビル選手権大会」の75kg超級で悲願の初優勝を果たした。
新型コロナウイルス感染拡大により東京都に緊急事態宣言が発令されるなか、本大会もその影響で直前で会場が変更となり、無観客で大会を実施。ボディビル大会では恒例の“かけ声”はもちろん、拍手も鳴り響かない、独特の雰囲気のなかできんに君はステージに立った。
75kg超級には16名の選手が出場し、ピックアップ審査、比較審査を勝ち抜き、ファイナリスト6名のみが披露できる1分間のフリーポーズへ。その舞台では「Hardwell & KSHMR」の「Power」をBGMにチョイス。“This is power”の歌詞を口ずさみながらスマイルを絶やさず、まさに“パワー”あふれるポージングで審査員と、YouTubeライブで見守る観衆を魅了した。
2015年から東京オープン選手権(今年度より「東京ノービス選手権」に改称)に出場してきたきんに君だが、これまでは最高位が2位と、悔しい思いを重ねてきた。昨年度はコロナ禍で大会が中止となったため約2年ぶりのコンテストの場となり、「#2年分の成果を出せるように #ベストを尽くします」と自身のインスタグラムで意気込んでいたように、その肉体美を惜しげもなく披露してついに金メダルを手に入れた。
大会を主催する東京ボディビル・フィットネス連盟の宮畑豊理事長は、「今大会が2021年で最初の大会となる。ここで無事に成功させることが、全国での大会の開催につながっていく」と、開会宣言で話した。
安心・安全を確保したうえで大会を開催されたことはもちろん、悔しさを乗り越えて何度も立ち上がり、悲願の優勝を達成したきんに君の姿を見て、全国各地のトレーニーたちが勇気づけられたのは間違いない。コロナ禍でまだまだ油断はできない時期ではあるものの、再び多くの笑顔が各地での大会から生まれることを願っている。
文・写真/木村雄大