7/18(日)に千葉・青葉の森公園芸術文化ホールにて開催されたSuper Body Contest(SBC) CHIBA08(千葉大会)で、尾花優が男子のChampion of the show(総合優勝)に輝いた。尾花は6/20に開催された埼玉大会でも総合優勝を獲得しており、これで2冠達成。彼がコンテストに燃える根底には、強いリベンジの気持ちがあった。
「昨年はコロナ禍でコンテストには出場しませんでした。SBCには2019年の初年度にも出場したのですが、(全国大会である)ファイナルで入賞できず、非常に悔しい負け方をしていました。なので、ずっとリベンジしたいと思ってやってきたので、埼玉、千葉と栄誉ある賞をいただけて光栄に思います」
優勝の要因は気持ちだけではない。普段はトレーナーやスタジオインストラクターとして活躍しており、他人への指導はもちろん、自らの身体を冷静に見つめて鍛えてきた。
「埼玉でオーバーオール優勝をいただきましたが、もう少し調整ができたかなと感じていた部分があり、少し筋肉量を増やせるような形にボディメイクの方向を変えて、トレーニングと栄養面を改善してきました。特に、胸の細部に気を付けたり、広背筋を広げたときの外側の厚みを意識したりしましたね。また、減量中はウエイトを落としながら調整する方が多いと思うのですが、僕の場合は“ウエイトを上げながらの減量”をしていたので、最大筋力を大会に向けて上げていくことができました。そこがミソだったと思います」
今後は、全国大会となるファイナルで、2年前のリベンジを果たすのが目標となる。「横から見たときの胸板の厚み、それが優れている選手が今日は多かったので、そこは自分も武器にできるように改善していきたい」と話すように、数ヶ月後にはまた一段とした進化した身体をステージで見せてくれるだろう。
最後に、それだけの知識や実績を持ちながらもSBCにこだわる理由を聞いてみた。
「1つはアットホームさ、もう1つは選手の表現力を最大限に引き出してくれるところ。ステージの音響などの演出であったり、振り付けやポージング指導であったり、選手たちを縛りすぎず個性を生かしてくれる大会だと感じています。今日も、最後に僕がオーバーオールの舞台に立ったときに、同じクラスに出場していた人がみんな応援してくれましたし、終わった後も『おめでとう』と声を掛けてくれました。それはこの大会の良いところだと思いますし、僕には合っていて好きですね。
出場する選手数はまだ他と比べると少ないですけど、他の大会であれば、予選が終わったらもう帰ってしまう人もいたりするじゃないですか。でも、みんな残って最後まで大会を楽しんでいます。初心者の方でもなじみやすい大会だと思いますね」
文・写真/木村雄大