12/5(日)、神奈川・大さん橋ホールにて開催されたSuper Body Contest(SBC)2021 FINAL in YOKOHAMAで、岡本寛之が男子TREND部門のChampion of the show(総合優勝)に輝いた。今年から新設されたTREND部門は、より痩せ身なボディラインが評価されるカテゴリー。今年の開幕戦をはじめ過去の優勝実績も多数の岡本だが、春に味わった悔しさがあったからこそ、さらに成長し、今回の戴冠に至ったと話す。
「今年参加するすべての大会でオーバーオール優勝を果たしたいと意気込んでいましたが、現実はそう甘くなく、3月の札幌大会で優勝を逃してしまい、非常に悔しかったです。その中でも気付きもあり、大会後に『減量が甘い』とフィードバックをいただきました。日常からある程度絞れている状態をキープできているので、普段は大会に向けて特別に体を絞るようなことはしていなかったのですが、体を絞ることに今まで以上に意識して取り組み、大会に臨むようになりました」
札幌大会での悔しい経験を通して改善点を知れたと同時に、参加選手のレベルも高まり続けるSBCで優勝をはたすため、自分の強みをさらに伸ばすことにも注力してきた。
「大会の動画を見ていると、自分より筋肉量が多かったり、絞れてたりする人がたくさんいます。勝つためにどうすればいいのかと考えた結果、自分の強みであるポージングをさらに極めようと思いました。体を作ることはもちろん大事ですが、体や表情の魅せ方もコンテストでは非常に重要で、そこで周りと差別化するために取り組んできたからこその今回の結果だと思います」
大会を経るごとに成長を続けてきた岡本のさらなる活躍を期待したところだが、今後は大会への出場は抑え、サポート側に回って大会に出場したい選手を勝利に導くことを目標にしていきたいという。
「選手として大会に出るのは『僕を呼ぶ声』がした時くらいにしたいと考えています(笑)。今後はもっとサポート側の活動に重きを置きたいです。今大会でも❝心友❞である時任美帆選手のサポートをしながら大会に臨み、彼女が総合優勝を獲った瞬間は感動で少し泣いてしまいました(笑)。サポートした選手たちが色んな大会で活躍できるようにするのはもちろんのこと、ボディメイクの素晴らしさを伝えていく存在になりたいです!」
文・写真/中野皓太