サプリメント実践的活用のスペシャリストである桑原弘樹さんが、サプリや栄養や肉体に関する疑問を解決する連載。第171回は、バルクアップの観点から、ホテルの朝食バイキングで食べるべきものは?という疑問について。
■少量多頻度のバランス命を目指す
バイキングは和洋(中)などバリエーションが豊富なのが魅力ですので、何か好きなものだけをたらふく食べて終わりという具合にならないよう、気をつけるところからスタートかもしれません。一度にすべて揃えようとすると、どうしても食べたいものを中心に取ってしまいますから、ざっと3回くらい取りに行く前提で少量多頻度を目指してみてはいかがでしょう。サラダ系に始まって、スープなどの汁物、主食、主菜、果物、最後にデザートとバランス命で進めていくといいですね。
バイキングもピンキリですが、大概の場合は納豆や卵は置いてあると思いますから、味噌汁、白米、納豆、卵、サラダあたりを制しておけば、あとは牛乳とオレンジジュースで最低限は整うのではないでしょうか。白米以外に玄米や雑穀米などがあれば、そちらにシフトするとさらに栄養価はアップしていきますし、魚や肉などの主菜もあれば一品は取り入れたいところです。
ここからは完全に個人的な嗜好に基づいた桑原流バイキング(バルクアップ編)ですが、私の場合はまず1回目は洋食で攻めます。サラダ、カリカリベーコン(←大好物)、ゆで卵、ハッシュドポテト(←大好物)、クロワッサン、シリアル、ヨーグルト、フルーツ、オレンジジュース、トマトジュースです。
そして第2ラウンドとして和食で攻めます。味噌汁、納豆、ごはん、海苔、魚、漬物といった感じで、この場合は最後にご飯を残しておいてお茶漬けにして食べたりもします。そして最後の最後に満腹状態でゆっくりとコーヒーをいただく。
これでざっとお昼まではお腹が空かずにやっていけるので、満足度の高い朝食です。元プロレスラー・中西学さんのモンスターモーニングには遠く及びませんが、小さな朝食を2回分食べる感じはかなりの充足感と充実感です。
桑原弘樹(くわばら・ひろき)
1961年4月6日生まれ。1984年立教大学を卒業後、江崎グリコ株式会社に入社。開発、経営企画などを経て、サプリメント事業を立ち上げ、16年以上にわたってスポーツサプリメントの企画・開発に携わる。現在は桑原塾を主宰。NESTA JAPAN(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会 日本支部)のPDA(プログラム開発担当)。また、国内外で活躍する数多くのトップアスリートに対して、サプリメント活用を取り入れた独自のコンディショニング指導を行ない、Tarzan(マガジンハウス)など各種スポーツ誌の企画監修や執筆、幅広いテーマでの講演会など多方面で活躍中。著書に「サプリメントまるわかり大事典」(ベースボールマガジン社)、「私は15キロ痩せるのも太るのも簡単だ!クワバラ式体重管理メソッド」(講談社)、「サプリメント健康バイブル」(学研)などがある。プロフィール写真のタンクトップにある300/365の文字は、年間365日あるうち300回のワークアウトを推奨した活動の総称となっている。300日ではなく300回であることがポイントで、1日2回のワークアウトでも可。決して低くはないハードルだが、あえて高めの目標設定をすることで肉体の進化が約束されると桑原塾は考え、実践している。