浅指屈筋よりも深部にあり、親指を除く第2~5指の末節骨底まで伸びる筋肉。
作用は浅指屈筋と同じで、人差し指から小指までの4本を屈曲させる。
バットやラケットを握る、柔道で相手の襟をつかむなど、大半のスポーツの基本になる動きに関与するため、積極的にアプローチして握力を向上させたい。
この筋肉は単独でも作用するが、通常は浅指屈筋、上腕二頭筋などとの相乗効果でこの作用を行なう。
また、長掌筋、浅指屈筋、長拇指屈筋を補助して手関節で手を屈曲させる働きがあり、深指屈筋の働きは手を強く握ることを確立し維持するために重要である。
<起始>
・尺骨の前面
・前腕骨間膜の前面
<停止>
・第2~5指骨の末節骨底
<支配神経>
・第2・3指…正中神経(C8~T1)
・第4・5指…尺骨神経(C8~T1)
<主な働き>
・第2~5指DIP、PIP関節の屈曲
・手関節の掌屈
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