長内転筋(ちょうないてんきん)




 

長内転筋、鼠径靭帯、縫工筋でつくられる“三角”を大腿三角(スカルパ三角)と呼ぶ。スカルパ三角の中央に触れる骨性の組織が大腿骨頭である。

三角の上縁をつくる鼠径靭帯の下には血管裂孔と筋裂孔が開き、内側から順に大腿静脈、大腿動脈、大腿神経が並ぶ。

股関節の内転、内旋のほか、骨盤前面から起こるため股関節の屈曲にも作用する。

他の内転筋群にも同様のことが言えるが、長内転筋の衰えはO脚などの原因になったり骨盤の横の安定性がうまくとれなくなってしまうため日頃から積極的に鍛えておく必要がある。

<起始>

・恥骨体前面

<停止>

・大腿骨粗線の内側唇、中部1/3

<支配神経>

・閉鎖神経の前枝(L2~L4)

<主な働き>

・股関節の内転、内旋、屈曲

<主なトレーニング法>

・インナーサイ

・ヒップアダクション


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