大殿筋(だいでんきん)




 

立つ、座わる、歩く、階段昇降など日常生活の基本動作の他、走る、ジャンプするといった動きにも大きく関与する。

単体の筋肉としては人体の中で最大の筋肉で、股関節を伸展させる主力筋として働く。

直立二足歩行を行なう人類特有の筋肉でもあり、人類以外の霊長類の大殿筋はそれほど発達していない(ゴリラなどは非常に発達した大腿部を持っているが、大臀筋が弱く股関節を安定させることができない)。

スポーツだけではなく日常生活を送る上でも重要な筋肉だけに、日頃から意識して鍛えたい筋肉だ。

<起始>

・腸骨稜

・上後腸骨棘

・仙骨

・尾骨

<停止>

・大腿筋膜

・大腿骨殿筋粗面

<支配神経>

・下殿神経(L5~S2)

<主な働き>

・股関節の伸展、外旋、外転(上部線維)、内転(下部線維)

<主なトレーニング法>

・ヒップリフト

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