大腿方形筋(だいたいほうけいきん)




 

内閉鎖筋、外閉鎖筋、梨状筋、上双子筋、下双子筋とともに深層外旋六筋と呼ばれ、文字通り股関節の外旋に作用する。

後ろから見ると四角い扁平な筋肉で、内閉鎖筋とともに股関節の最も強力な外旋筋として働く。

わずかながら股関節の内転にも関与する。体の向きを変える際の軸足の動きにも関与する。

スナッピングヒップ症候群(弾発股)にも関連した坐骨大腿インピンジメント(IFI)の主な原因としても取り上げられる。

IFIは大腿方形筋が、坐骨と小転子の間でインピンジメントを起こす状態をいう。

<起始>

・坐骨結節

<停止>

・大腿骨の転子間稜

<支配神経>

・仙骨神経叢の分枝(L4~S1)

<主な働き>

・股関節の外旋、内転

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