池袋サンシャインシティで開催されたコスプレイベント「アコスタ池袋」(6月25日~26日)。多くのコスプレイヤーで賑わう同イベントは、今回も多くのコスプレイヤーが参加し大盛況となった。そこでVITUP! 編集部が、筋肉自慢・スタイル自慢のコスプレイヤーたちに取材を敢行し、その秘密や人物像を探っていく。インタビュー11人目は、大学時代にラグビーアマチュアリーグで日本一に輝いたという、E缶さんに話を聞いた。
自分は目立たなくていいから、最高のツマになりたい
――かなり強靭な肉体ですが、何かスポーツをやられていましたか。
「12年くらいラグビーをやっていて、大学時代にアマチュアリーグで全国優勝もしました。大学を卒業後はラグビーに区切りをつけて、好きなアニメをもっと楽しんでみようと思うようになりました」
――かなりハードに鍛えられていたのでは?
「トレーニング漬けの日々でしたね。大学後にバイトして、ジムに行って、チームに行って練習して、練習が終わってからまたジムに行くという生活をしていました。食事も体を強くすることにコミットしていて、夜寝る前に食べるだけでなく、朝の4時くらいに1回起きて、プロテインとバナナを食べたりしていました。僕は身長が165センチで、今は90キロちょっとですが、一番重い時は125キロありました」
――鍛え上げた強靭な体で、ラグビー界でも活躍されていたのですね。
「鍛えた体は活きていたと思います。僕はボールを持って走るのが好きではなかったので、相手を止めることに全力を注いでいました。密集地帯で、縁の下の力持ちみたいな感じですね。その姿勢が、今のコスプレでも活きていると思います」
――ラグビーとコスプレで共通項があると?
「自分はペアでコスプレをする時、だいたい1番手のキャラはやらないんです。2番手3番手であっても、『E缶さんがやるとやっぱり違うよね』と言ってもらえるようにがんばっています」
――主役を支える、縁の下の力持ちということですね。
「はい。ペアコスプレでも、ガタイのいいキャラの依頼をもらうことが多くて。そういうお誘いをいただいた時は、必ず引き受けようと思っています。極論を言うと、自分は目立たなくてもいいんです。刺身にたとえると、最高の『ツマ』になれたらうれしいですね」
――とても素敵なモットーだと思います! ちなみに、コスプレをやっていてよかったことはどんな点ですか?
「仲間が増えたことですね。趣味を通じて友達になるので、同じ目線で楽しめるのはうれしいです。ラグビーでも仲間はもちろんいましたが、実力などで見えない上下関係のようなものがあるんです。コスプレはそれがなくて、年上年下も関係なく、完全にフラットな関係で楽しめるのが魅力ですね」
――コスプレでの今後の目標は?
「脇役の道を極めて、いろんな人からペアとして声がかかるようになりたいです。『E缶に言えば、脇役でも手を抜かずにやってくれる』、『この人とハイクオリティなコスプレをやりたい』と思ってもらえるような存在になりたいです」
E缶さん(@E_K_A_N)
取材・文・写真/森本雄大