【バズーカ岡田監修『筋肉事典』】“スマホ首”で注目を集める頸部の筋肉を追加/頸板状筋(けいばんじょうきん)




近日公開予定の『筋トレ動画』に先がけ、今春にスタートした『筋肉事典』の追加筋肉を順次紹介します。

新たに追加するのは“スマホ首”で注目を集める後頭下筋群や、マスク着用で衰えがちな表情筋を含む5種類の筋肉(筋群)。まずはパソコンやスマートフォンの過度の使用で大きな負担を強いられている頸板状筋をピックアップします。

頸板状筋(けいばんじょうきん)

板状筋の一つで、頭板状筋の深層に位置する筋肉。

板状筋は頚部背側を覆う大きな筋肉で、頸板状筋は頭板状筋のやや前方を走行する。両側が同時に作用すると頸部を後ろ側に伸展させ、片側だけが作用すると頸部の側屈、回旋が見られる。

この周囲の筋肉は前かがみの姿勢で引き伸ばされたまま固まりやすく、スマホ首などと呼ばれる近年の不定愁訴の要因となる筋群である。

肩こりだけではなく頭痛、寝違え、眼精疲労なども引き起こすため、首まわりの筋トレやストレッチを意識的に取り入れたい。

<起始>

・第3~第6胸椎の棘突起

<停止>

・第1~第3頸椎の横突起の後結節

<支配神経>

脊髄神経後枝(C1~C5)

<主な働き>

・頸部の伸展、側屈、回旋

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