前回でプロテインの大切さはわかってもらえたと思います。しかし、いざ購入しようと思うと、種類がありすぎて困ってしまいます。どういう基準で選べばいいのか? 自分に合ったプロテインはどれなのか? 今回は桑原さんにプロテインのタイプを大まかに分類してもらいました。
プロテインの種類は、上記のように分類することができます。
中上級者がプロテインと言った場合には、動物性を指すことが多いと思います。しかし、その中にもホエイがあり、カゼインがあります。また、製法の違いなどによってホエイもいくつかに分類することができます。一方、女性などは「植物性のほうが美容によさそう」という感覚でソイを好む人も多いと思いますが、本当はホエイやカゼインのほうが合っているというケースもあるかもしれません。
これらの特徴は商品のパッケージにも謳われている場合が多いですが、その意味がわかっていないと混乱してしまいます。まして、自分が求める商品を購入するのは難しくなってしまうでしょう。
さらに、上記以外にも、タンパク質の含有率やメーカー、形状、生産国など、購入時のポイントはいくつかあります。
そこで、次回からはプロテインの分類について、下記の項目ごとに詳しく解説していきたいと思います。
<プロテインの分類>
動物性(ホエイとカゼイン)と植物性
WPIとWPC
粉末・タブレットなどの形状
日本製と外国製
CFM製法とは?
ホエイペプチドとは?
タンパク質の含有率、アミノ酸スコアとは?
コンビニのドリンクやプロテインバー
桑原弘樹(くわばら・ひろき)
1961年4月6日生まれ。1984年立教大学を卒業後、江崎グリコ株式会社に入社。開発、経営企画などを経て、サプリメント事業を立ち上げ、16年以上にわたってスポーツサプリメントの企画・開発に携わる。現在は桑原塾を主宰。NESTA JAPAN(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会 日本支部)のPDA(プログラム開発担当)。また、国内外で活躍する数多くのトップアスリートに対して、サプリメント活用を取り入れた独自のコンディショニング指導を行ない、Tarzan(マガジンハウス)など各種スポーツ誌の企画監修や執筆、幅広いテーマでの講演会など多方面で活躍中。著書に「サプリメントまるわかり大事典」(ベースボールマガジン社)、「私は15キロ痩せるのも太るのも簡単だ!クワバラ式体重管理メソッド」(講談社)、「サプリメント健康バイブル」(学研)などがある。プロフィール写真のタンクトップにある300/365の文字は、年間365日あるうち300回のワークアウトを推奨した活動の総称となっている。300日ではなく300回であることがポイントで、1日2回のワークアウトでも可。決して低くはないハードルだが、あえて高めの目標設定をすることで肉体の進化が約束されると桑原塾は考え、実践している。