3月5日（日）に東京・国立代々木競技場第二体育館にて行なわれた「MAROOMS presents KNOCK OUT 2023 SUPER BOUT “BLAZE”」のエキシビションマッチに、ぱんちゃん璃奈が登場した。
ぱんちゃんは昨年12月に詐欺容疑で逮捕されており、しばらく公の場に姿を現わすことはなかった。
復帰エキシビションマッチの発表となった、今年2月17日に行われた記者会見では「リングに立つのは早すぎるという声は当たり前だと思います。ですが応援してくださる方がいるので、がんばらせていただきたいと思います」と復帰への思いを語っていた。
今回、ぱんちゃんの相手となったのは、Breaking Downで活躍する“土木ネキ”こと坂本瑠華。坂本は、ぱんちゃんに対し「ずっとぱんちゃんと試合するのが夢だった。格闘技を始めたのも、試合に出ようと思ったのもぱんちゃんがきっかけ」と深いリスペクトを示す選手だ。
ぱんちゃんにとって復帰への一歩、坂本にとってはあこがれへの挑戦となるエキシビションマッチは、満員の観客の中大きな盛り上がりを見せた。
試合はぱんちゃんが鋭いパンチで攻め立て、1R終盤にはラッシュで圧倒する場面もあった。坂本の懸命な応戦もあり、最後は両者が互いを讃え合う好試合となった。
試合後、ぱんちゃんは「KNOCK OUTのみなさま、そして格闘技ファンのみなさま。この度は本当に申し訳ございませんでした。本当に許されないことをしてしまい、たくさんの方に不快な思いをさせてしまったんですけど、私は本当に拳しかありません。今日この試合で拳しかないというところを見せたかったのですが、やっぱりまだまだ未熟だなと自分は思いました」と深々と謝罪。
そして「坂本瑠華選手本当にありがとうございました。いろいろ不快な思いを今までさせてしまった格闘技ファンのみなさま、本当にごめんなさい。もう1回マイナスからがんばらせていただきますので、どうかマイナスからがんばる私と、これから強くなる坂本瑠華選手と、そして温かいKNOCK OUTをこれからもよろしくお願いします」と思いを語った。
一方で坂本は「私の夢を叶えてくださって本当にありがとうございます。KNOCK OUTのベルトをもう1 回獲ってください。私がもっと強くなっていつかその舞台まで行くので、それまでずっとベルトを持っていてください」と涙ながらに思いを吐露し、先日KNOCK OUT-BLACKのミニマム級王座を返上したぱんちゃんの復活を願った。
なお、本興行の最終試合である「鈴木千裕VSマルコス・リオス 」では、鈴木が1R46秒で豪快なKO劇を演出。見事マルコスに勝利を収め、大歓声の中でイベントを締めくくった。
文・写真／森本雄大
