A.日ごろのストレッチで体のバランスを整えることです。
肉離れを防ぐには、しっかりとケアをして、筋肉をいい状態にしておくことが大事です。
筋肉の柔軟性が損なわれている状態で運動を行うと、筋肉や腱などに大きな負荷がかかることがあります。硬く、短くなった筋肉に大きな負荷がかかると、筋肉は強く引き伸ばされ、肉離れを起こす危険性があります。
また、オーバートレーニングなど酷使された筋肉は通常よりも短縮した状態になりがちです。その状態でさらに筋肉を使うと、腱が炎症を起こすこともあります。その結果、運動ができなくなったり、動作や姿勢が悪くなったりといった、悪影響が生じていきます。
逆に言えば、負荷のかかる方向と筋肉の可動性のバランスが取れていれば、肉離れを起こすことはあまりないはずです。肉離れなどのスポーツ外傷を予防するためにも、日ごろのストレッチで体のバランスを整えていきましょう。
また、一流のスポーツ選手は大きな力を発揮できるため、ケガも負いやすいです。だからこそ、練習前には入念なウォーミングアップを行います。
理想的なウォーミングアップとしては、ジョギングなど軽い運動をしてから筋膜リリース。そして静的ストレッチ、動的ストレッチ(ダイナミックからバリスティック)へと移っていきます。筋肉の張り具合によっては、ジョギングのあとに静的ストレッチを行ってもいいでしょう。
撮影/長谷川拓司
長畑芳仁(ながはた・よしひと)
1960年、大阪府出身。 特定非営利活動法人日本ストレッチング協会理事長。日本体育協会認定アスレティックトレーナー。 帝京大学講師。早稲田大学教育学部卒業、順天堂大学大学院体力学専攻修了。 2001年「すとれっち塾戸田公園店」開設。専門分野はアスレティックトレーニング、スポーツ科学、アスレティックリハビリテーション。リコーラグビー部など、多数の社会人・大学チームのストレングスコーチ、および日本代表ボートチームのフィジカルサポートなどを務める。「ストレッチまるわかり大事典」(ベースボール・マガジン社)「アクティブBODYストレッチ」(日東書院)など著書多数。
日本ストレッチング協会HP
1960年、大阪府出身。 特定非営利活動法人日本ストレッチング協会理事長。日本体育協会認定アスレティックトレーナー。 帝京大学講師。早稲田大学教育学部卒業、順天堂大学大学院体力学専攻修了。 2001年「すとれっち塾戸田公園店」開設。専門分野はアスレティックトレーニング、スポーツ科学、アスレティックリハビリテーション。リコーラグビー部など、多数の社会人・大学チームのストレングスコーチ、および日本代表ボートチームのフィジカルサポートなどを務める。「ストレッチまるわかり大事典」(ベースボール・マガジン社)「アクティブBODYストレッチ」(日東書院)など著書多数。
日本ストレッチング協会HP