あなたも挑戦できる「コンテスト」という舞台④男子フィジーク





現在の筋肉業界でもっとも高い人気を誇っているカテゴリーが、この「男子フィジーク」です。JBBFでは2015年に初開催され、回を重ねるとともに参加者、観客数が増加。大会レベルも年々、高まってきています。まだ日本では歴史の浅い競技ですが、佐藤正悟選手など、世界大会で優勝する選手を輩出しています。

佐藤正悟選手

ボディビルとの顕著な違いは、上半身が主体であるということです。選手はボードショーツを着用し、その素材と色は自由に選択できます。ボディビルのコスチューム、通称「ビルパン」を履かなくてもいいところに手軽さや出やすさを感じる男性は少なくないでしょう。
審査では全体のコンディションと個々の筋肉のバランスの取れた発達が重視されるものの、過度に発達した筋肉や絞りすぎは減点の対象とされます。また、ウォーキングやターンの動作、膚の色艶、髪型、顔立ち、仕草などから感じられる教養面など、選手はトータルパッケージで審査されます。

出場者は舞台の下手(しもて)から登場し、L字型に歩いて(Lウォーキング)センターに立ち、ハーフターンでフロントスタンスとバックスタンスを取ります。ここではボディビルとは異なり、筋肉を誇示するようなポーズも減点の対象とされます。
階級分けは40才以下級と40才超級があり、40才以下級には168cm以下級、17cm以下級、176cm以下級、176cm超級の4クラス、40才超級は172cm以下級、172cm超級の2クラスがあります。男性が見ても女性が見てもかっこいいカラダを競う、といえばわかりやすいでしょうか。

種目別に体脂肪率とマッチョ率を比較するとこうなる

文/藤本かずまさ