スポイラがトップアスリート50を発表!(男子31位~50位)




今年ブレイクしたヤンキースのアーロン・ジャッジが37位にランクイン!

アメリカのスポーツ雑誌「Sports Illustrated」のウェブ版が、”MEET THE FITTEST 50”を発表しました。

冒頭には、こう書かれています。
「ボクサーがパンチを打ち、パンチを避ける技術から、体操選手のアクロバティックな動きまで、個々の選手の身体能力の高さは、あらゆる角度から検証される。しかし、どうなるだろう。これらのアスリートたちを同じフィールドで一緒に比べてみれば」

野球やサッカー、陸上競技……。それらを一緒にして比較しても意味はあまりないとわかっていても、それでもやってみたくなるのでしょう。男女合わせて100人の中から、日本人によく知られている選手や、知らなくても面白そうなアスリートを紹介します。公式のTwitterを持っているアスリートには、リンクを張りました。

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まず、50位にランクされたのは、ハンター・マッキンタイア(Hunter McIntyre)です。え? 誰? と思うでしょう。彼は、スパルタンレースのレーサーです。スパルタンレースとは、「規模の大きな障害物レース」というところでしょうか。レースによっては、26時間におよぶこともあるとか。過酷なレースに耐えるだけの身体能力を身につけるのは並大抵のことではなく、1日のカロリー消費は4000kcalを超えるとか。まさに超人です。

48位に位置するエンゴロ・カンテ(N’Golo Kanté)は海外サッカー好きなら、ご存知でしょう。2016年にレスターのプレミア制覇に貢献し、2017年にチェルシーに完全移籍しました。彼のポイントは、なんといっても無限の体力とスピード。このパフォーマンスを可能にしているのが「見えないトレーニング」。「よく寝て、よく食べる」を心がけるなど、ピッチ外での自己管理のことです。

47位エリウド・キプチョゲ(Eliud Kipchoge)。ケニアのマラソンランナーです。もともとは長距離選手でしたが、マラソンに転向し、2016年リオデジャネイロオリンピックでは男子マラソンで金メダルを獲得しました。マラソンで2時間を切るなら彼だと言われています。Nike’s Breaking2プロジェクトでは2時間0分23秒をマークしました。

42位ドリュー・ドレックセル(Drew Drechsel)。あまりなじみのない名前ですが、彼の職業が「忍者」と知れば、身近に感じませんか。現代によみがえった忍者は、アスリートとしての身体能力は突出しています。彼は、ディスクゴルフのプロ選手でもあり、アメリカではトップランクのフリーランニングの選手なのです。コネチカット州で自身が運営するジムでトレーナーをしており、多くの人が訪れています。現代の忍者は、有能なビジネスマンでもあるんです。

37位アーロン・ジャッジ(Aaron Judge)。身長203センチ、体重130キロ。外野手としてはMLB史上最も大きい選手です。今年、最も注目された新人でしょう。この体をキープするために、日々ウエイトトレーニングに励んでいる……というのではなく、彼が熱心に取り組んでいるのは、ヨガとピラティスだといいます。

33位グレン・ラップ(Glen Rupp)はリオ五輪のマラソンで銅メダルを獲りました。現在アメリカで最も認められているマラソンランナーです。リオ五輪の後すぐにシカゴマラソンに参加して、自己ベストを更新しています。練習にとても熱心で、走るだけでなく、ウエイトトレーニング、スピードを高めるためのプライオメトリクス・エクササイズ、時にはサッカーやボクシングも取り入れています。

31位に入ったのはブラッド・スナイダー(Brad Snyder)。リオパラリンピックの水泳で3つの金メダルと1つの銀メダルを獲得しました。彼は、海軍に所属していた2011年、アフガニスタンに従軍していました。作戦中、目の前で地雷が爆発し、視力を失ったのです。全盲の水泳選手の100m自由形で世界記録を保持しています。彼のような存在が、体の不自由な人たちに大きな勇気を与えているんでしょうね。

次回は、男子の11位までを紹介します。

文/大西鉄弥