可動性を高めるトレーニング【鹿児島ユナイテッドFC・増成暁彦氏が語る少年期の体づくり③】

昨今、体づくりへの関心が高まる一方で、⼦供の体力・運動能力の低下が嘆かれている。アスリートを目指す、目指さないに関わらず、子供たちはどんな運動をすれば健康的でケガのない体をつくることができるのか。Jリーグ・鹿児島ユナイテッドFCのアカデミーでフィジカル・メディカルのトレーナーを務める増成暁彦氏に話を聞くこのシリーズ。今回は、可動性を高めるトレーニングについて。

――可動性はもっとも大事だという話がありましたが、それを高めるために、子供が自分でできるトレーニングを教えていただけますか?

増成 家でできるようなトレーニングという意味だと、簡単なのは「雑巾しぼり」ですね。最初にお話ししたように、靴が合わなくて足の指が固まってしまいがちな子供たちは多いので、ギューッと絞ってみたり、足の指の間に手の指を入れたり。足の指でタオルを持って引っ張ったり、足指じゃんけんみたいなのも効果的だと思います。

――足の指の可動性が高まれば、他への影響も低くなり、ケガの予防にもなりますね。

増成 とはいえ、そもそもそうならないために、成長に合わせた靴を履いてもらうの一番大切です。そのなかで足が固くなってきた場合は、足回りを動かす練習が必要になってきます。成長期の子供たちの足はすぐに大きくなってしまうので、どうしても親御さんが大きいのを買えなかったり、逆に大きすぎるのを買ったり。そうすると足にとっていいことはないですよね。

――他にはありますでしょうか。

増成 座って足を伸ばし、片方の足を反対のヒザあたり置いて下へ力を入れる、股関節の可動性を高める練習は子供たちもやりやすいと思います。あとは上半身もぜひ忘れずにやってください。現代はスマホをずっと見ていたりするので、頭の位置が下がってきがちです。そうすると、可動性を出したい上半身の動きが固くなってしまいがちで、上半身の可動性の低下は安定性の低下にもつながります。要は姿勢ですね。子供のころから正しい姿勢をつくれるようにしていくのが大事です。

↓↓可動性を高めるトレーニングについて、動画で紹介↓↓

★次回は安定性・協調性を高めるトレーニングについて!

取材・文・撮影/木村雄大


増成暁彦(ますなり・あきひこ)
1983年、神奈川県出身。鹿児島ユナイテッドFCアカデミーチーフトレーナー。筑波大学で、主に傷害予防トレーニングについて指導・研究を行い、2018年より現職。選手一人ひとりの心身と向き合い、体づくり、体の使い方も含めてきめ細かい指導を行なっている。

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