ボディビルは大学からはじめても上にいけるスポーツ~前田透瑚君(2年)&山田碩人君(2年)~【GKB応援団:東京大学B&W部編】




学生ボディビル、通称・学ボを盛り上げるべくスタートした連載「学ボ応援団(GKB応援団)」。東京大学運動会B&W部編の最終回は、ボディビル・フィジークでの大会出場を目指す前田透瑚君(2年)&山田碩人君(2年)の2人。ともに大学から本格的なトレーニングをはじめた彼らが目指すところは?

週3回の合同練習でみんなで集まって
トレーニングするのは本当に楽しい

――二人ともすでに引き締まった体をしていますが、高校時代からトレーニングなどはしていたのですか?
前田 僕はバスケットボール部に所属していて、そのなかでのトレーニングはあったんですけど、それが楽しくて自分でも筋トレをその頃からしていました。学校のジムでウェイトトレーニングをよくしていましたね。
山田 僕も高校では野球をやっていたんですけど、勉強との両立が難しくて途中でやめちゃったんです。でも、体は動かしたいなと思っていたので、部活をやめた後は自重トレーニングを中心にやっていました。

――この東大B&W部に入ろうと思ったきっかけは?
前田 大学に入って、バスケを続けていきたいという気持ちよりも、トレーニングをしていることが楽しいという気持ちがあったので、これは続けていこうと思っていたんです。自分でやるにしろ週に3回は必ずやろうと思っていたので、それなら週3回、合同トレーニングをやっているこの部に入ったほうがいいかなと思って入部しました。
山田 大学に入って何かスポーツをしたいなとは思っていたんです。でも大学から新たにはじめて、初心者でも上を目指していけるスポーツってなかなかないと思うんですけど、ここならできそうだなと思って入りました。

山田碩人君

――確かに、大学からトレーニングを始める人は多いですし、特に東大の先輩たちもそういう人が多いですよね。二人とも今はボディビルの道へ進むつもりだと聞いたのですが、ボディビルを選んだ理由は何かありますか?
前田 最初の1年はどちらかに決めていたわけではなく、どっちもやろうと思っていたんですよ。なので、先日の「関東学生パワーリフティング選手権」に出場して、74キロ級で6位でした。でも正直なところパワーにはあまり興味はなくて、カッコイイ体を作りたいという思いのほうがが強いんです。
山田 ボディビルは減量が大変だったりするよね。
前田 そうなんですよね。でもまだ今年からなので、まずはやってみて、という感じ。
山田 僕は逆に、ボディビルには全然興味がなかったんです。でも去年10月の関東学生や全日本学生を見て、カッコイイなって憧れました。あの応援の雰囲気もすごいですし。

前田透瑚君

――東大は特にすごい、と私も思っています。学生の大会だけではなく、一般の大会で応援の声を聞いても、「あ、あの子は東大だな」ってわかるんですよ。
前田 去年参加してみて、純粋に楽しいんですよね、ああやって声出すのは。
山田 普段から「デカい」って言い合っていますしね。そうやってると、ちょっと工夫して面白くいってやろうっていう気にもなってきます。
前田 ガクボって、こういう言い方は良くないかもしれないですけど、何を言っても許されるみたいな雰囲気があるのが楽しいなって思います。

――ちなみに、週に3回、義務として集まらなくてはいけないというのは、大変だったりしませんか?
前田 いやぁ自分は週6ぐらいでやりたいぐらいなので、全然(笑)。
山田 僕もまったく問題ないですね。来年から3年生になるので本郷キャンパスでの授業になりますけど、週に3回こっちに来るくらいは何の苦でもないと思います。やっぱりここに来てみんなで集まってトレーニングするという時間が本当に楽しいですし。
前田 楽しいのもそうですけど、トレーニングの面で言えば補助を頼めるというメリットもあります。あと、周りの人が重いのをやっていると刺激になりますよ。1人でやってもつまんないと感じるんですよね。
山田 重いのをやっていると応援もしてくれるしね(笑)。

――今年から大会に出場すると思いますけど、目標はありますか?
前田 自分はフィジークに割と興味があるので、そっちで全国へ行けたらいいなっていう感じです。初代チャンピオンの可能性が全員にあるわけですしね。でも、ボディビルも出る気でいますよ。
山田 え、初耳(笑)。ボディも出るんだ。
前田 出るよ!

――全日本に出たら、フリーポーズもあるのでより楽しいと思いますよ。
前田 実はいつも家でやっているので(笑)、楽しみです。
山田 そうなんだ。僕は、まずはボディビルで全日本に出るというのが目標です。でも正直なところまだ先のことはわからなくて、これからのトレーニングで体が変わってきたら、フィジークっていうのもありだと思っています。もちろん、パワーリフティングに出たいという気持ちがないわけではありません。
前田 ボディビルをやるにしても、重い物を扱えないと上にはいけないですし、基本はビッグスリー、というのは変わらないですしね。
山田 もちろん今年上にいければいいですけど、最終的には4年生までには入賞したい、それが目標です。

インタビュー/ちびめが 写真/木村雄大