日本クラス別選手権ではトップと圧倒的な差を感じた【GKB応援団:前年王者・相澤隼人インタビュー(前編)】

いよいよ開催が迫った、「全日本学生ボディビル選手権大会」。各大学の学生たちを追ってきた連載「GKB応援団」に今回登場するのは、ディフェンディングチャンピオンである相澤隼人(日本体育大学)。すでに一般での活躍も光る彼に、大会直前インタビューを敢行した。前編は、今シーズンここまで出場した大会について。

日本のトップとステージで並びたかった

――今年はここまで、8月に「ミスター東京」の座を獲得し、日本クラス別選手権では70キロ級で4位という結果でした。ここまでの結果というのは、シーズンが始まるときに思い描いていた通りですか?

「ミスター東京」は、今シーズン出場する大会の中では一番獲りたいと思っていたものだったので、まずは目標を一つ達成できたな、という感じでした。日本クラス別選手権に関しては、出場するにあたって順位に対するこだわりというよりは、日本トップの選手の方々と並んだときにどう見えるのか?というところを意識して出場したので、そこで4位という結果は、個人的には良かったのかなと思っています。ただもちろん、それに満足してはいけないというのが正直なところですね。

――日本クラス別では、田代誠選手、合戸孝二選手、加藤直之選手、須江正尋選手と、昨年の日本選手権ファイナリストが多い激戦の70キロ級での出場でした。一緒に並ぶ相手を意識してこの階級を選んだということですか?

そうですね。昨年のファイナリストの方々がこの階級で出るというのはもちろん知っていたので。75キロ級でもいいかなとは思っていたのですが、どうせ同じ大会に出るのであれば並びたいという思いがありました。同じくらいの身長の選手たちと並んだときにどう見えるのかというのは、すごく気になっていたので。

――もし順位にこだわるのであれば、75キロという手もあったけど、あくまで日本のトップと並びたかった。

まぁわからないですけどね。階級が変われば背丈も変わるので、見え方も変わってきますし。

――4位という結果はある程度納得されているようですが、上位の方々と見比べてみて自身ではどう感じましたか。

実際のところ、写真も見るまでもなかったですね。ステージ裏でみなさんを見たときに、特に上半身の筋量や体の厚みというのに圧倒的な差があるなというのは感じていました。なので、今年のオフはそこを詰めていきたいなとは思っています。

――SNSなどでは、もっと順位が上でも良かったのでは?という声も見受けられましたが、ご自身としては妥当な結果だったと。

はい、妥当だと思いますよ。SNSなどでそう言ってくださる方は写真を見ているんだと思いますけど、どんなに画質がいいやつで見ても、やっぱり写真だけではわからないですよ。ステージの下、審査員から見てどう見えるかが大切なので。そのように言ってくださるのはありがたいことではあるんですけど、自分自身は納得のいく順位です。それに、もしここで優勝とかしていたら天狗になってしまっていたんじゃないかと思いますし、結果に対する不満などはまったくありません。

――並んでみたことで、課題もわかった大会だったということですね。

あとは今まであまり感じたことはなかったのですが、腹筋があまり強くない、というのは今年見えた課題の一つです。特に「ミスター東京」で3位だった三井(一訓)さんと並んだときに、明らかにフロントの充実感が足りないなと思いました。リラックスポーズをとったときに、やっぱり腹筋がある選手とない選手では完成度や重量感というのは見違えてくるものなので。今まで腹筋をメインに取り組んだことはなかったのですが、これからはもっと考えてトレーニングしていかないといけないとは思っています。

――スケジュールの変化というのは何か影響したものはありましたか?今までは主に10月の大会に向けて調整してきたと思いますが、今年は8月の「ミスター東京」に出場するということで普段よりも早い始動だったんじゃないですか?

いや、影響はそこまではないですね。減量を早めたくらいなので。ただ、大会と大会の間の期間が今までよりは長く空くので、日頃の疲れを感じるものはありますね。

――今年は「ミスター東京」から全日本選手権まで全5大会に出場するわけですが、これほどの大会数に出たのも初めてですよね。

そうですね。今まで一番多くて2つでしたから。

――学生選手権と日本選手権を中1日で闘うのも初めてだと思いますが、何か準備していることはありますか?

うーん、それも特にはないですよ。大会の日程が決まっていることも、それで疲れるだろうというのもしょうがないこととして割り切っているので。中1日というのは初めてですけど、そこに関しても経験としてとらえるしかないです。結局のところ、やるしかないと。

後編では全日本学生選手権に向けた想いを伺います。

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取材・文/木村雄大 写真/神田勲