気象予報士&プロレス番組キャスターの元井美貴さんインタビューの後編(前編はこちら)。筋トレにすっかりハマった元井さんの日ごろのトレーニングや生活について、そしてこの先の目標について聞きました。
体づくりの大変さを身を持って体験
プロレスラーのすごさを伝えたい
――普段はどのようなサイクルでトレーニングをしているのですか?
元井:普段は水曜日が『TBSニュースワイド』、木曜日が『ひるおび』の中で天気予報をやっていて、金曜日がプロレス番組の『速報!バトル☆メン』。水曜~金曜が固定のお仕事があって、あとは日によって司会のお仕事だったり、取材があったりという感じです。プロレスの試合を取材に行くと、終わるのが21時すぎなので、ジムに行くのは夜が多いです。22時くらいに行って、閉店ギリギリの23時15分までやる感じです。今は行ける限りジムに行っていますし、行けないときでも家でスクワットをしたり、ヨガマットを敷いて腹筋をしたり、プランクをしたり、毎日必ず何かはやっています。
――食事も気にします?
元井:食事もプロレスラーの方の影響があります。番組前にサラダチキンを食べていたり、突然プロテインを飲み出したり、そういう姿を見ていて興味を持ちました。自分が筋トレをするようになって、運動、睡眠、食事が大事だということに気づいて、アスリートフードマイスターの資格を取りました。自分を使って人体実験している感じですね。
――Twitterを見ていると、なかなか手の込んだ食事を作っていますよね。
元井:だいたい使っている食材は一緒なんです。鶏むね肉を使ったレシピの本を買ったり、筋肉食堂のレシピを買ったりして、それを見て作っています。もともと料理は好きなので、昔は「肉じゃが」とか「ロールキャベツ」とかメニューの名前がある料理を作っていたんですけど、今は鶏むね肉をいかに調理するかということだけになっています。最近はプロテインバーを自分で作るようになりました。
――体作り、トレーニングにここまでハマった要因はなんだと思いますか?
元井:やはり仕事上、プロレスラーの方のカッコよさを世に伝えたいという気持ちがあります。巡業で地方を回りながらあの体をキープすること、体作りがいかに大変なのかということを身を持って体験してみようと思ったんです。腹筋を割るのも本当に大変で、全然出てこない!って思っていました。最近はようやくうっすら出てきて、私の腹筋はここにいたのかと(笑)。選手の方は本当にすごいんだなと思います。レスラーの皆さんは尊敬に値します。見た目はもちろん、闘わないといけないわけですから。
――闘える体で、なおかつ魅せられる体でもなければいけないわけですからね。
元井:筋トレを始めた頃、その話をすると「どこに向かってるの?」とか「ムキムキになるよ」と言われたんですけど、ムキムキになることがどれだけ大変かということを、本当に身を持って体験しているので。レスラーの方たちがあれだけ太い腕になるというのは、木の年輪と同じですよね。今まではなんとなく見ていたんですけど、ジュニアヘビー級からヘビー級に転向する、体重を増やしつつ体を作ってというのは、本当に大変なことなんだというのがよくわかりました。大日本プロレスの岡林(裕二)選手がデッドリフトで300㎏あげていたという話を聞いていて、以前はデッドリフトが何のことかもわからないし、300㎏と聞いても「重いんだろうな」というくらいの感想でした。でも自分でバーベルを持ってみると、バーだけで20㎏もあるということを知ったし、自分の体重を持ち上げるのがどれだけ大変かということも理解しました。選手の方は本当に超人だと思いますし、そういうことを知ることができたので、筋トレを初めて良かったと思います。
――夏場は薄着なので「元井美貴、ムキとしてるな」とか言われることは?
元井:最近あります(笑)。天気予報の画像をアップしても、天気のことよりも筋肉のことを突っ込まれます(笑)。「腕が太くなりましたね」とか、「肩幅が広くなりましたね」とか、そういう感想をいただくことが多いです。いつかトレーニングウエアでダンベルを持ちながら天気予報をやりたいです。
――それは素敵ですね(笑)。
元井:冬でもスポーツブラで出られるものなら出たいです(笑)。ダンベルを持ちながら「筋トレ天気予報」をしている会社の後輩がいるんですけど、やられた!と思いました(笑)。女性ではまだいないので、目指せるかなと思っています。基本的には女性らしい体とを目指しているので、大会が終わったら増量したいと思っています。ムチムチしたいので。大会に向けてウォーキングであったりポージングであったりという練習もしてみて、今まではテレビに映る仕事をしていながら映り方を気にしたことがなかったなと思ったんです。天気予報は背中を向けることはないですけど、いかに画面の邪魔にならずにキレイに見せられるかというのは課題ではありますね。
――やっていることは無駄にならないですね。
元井:無駄なことは一つもないですね。大会用のメイクも習いに行くんですけど、2000年から天気予報の仕事をしているのに、メイクの勉強をしたことがなかったんです。そう考えるとなんでも生かせると思います。「筋肉は裏切らない」と言いますけど、努力した分、結果として実になるので少しずつ自信につながっていると思います。
――ではこれからの目標は?
元井:『Fitness Angel』には毎年エントリーしようと思っています。ショーの最後に羽根が舞って降ってくるんですけど、いつかこの羽根を背負いたいと思いながら拾ってスケジュール帳に入れています(笑)。筋トレは何歳になってもできるので、ずっと続けたいと思います。心身ともに健康に楽しく年齢を重ねることが目標ですね。
取材・佐久間一彦/撮影・神田勲
前編はこちら
青山学院大学在学中に気象予報士の資格を取得。現在は『TBSニュースワイド』『ひるおび』のお天気コーナーを担当。サムライTV『速報!バトル☆メン』のキャスターを務める。
【関連動画】
元井さんの参加した『Fitness Angel』オーディション風景はこちらの動画でご覧ください。
【VITUP!応援動画】 from 元井美貴