スピードと動作の専門家が教える「走り方の本質」

この秋はラグビーワールドカップ2019日本大会で大いに盛り上がりましたが、11月28日、日本ラグビーフットボール協会スピード&ムーブメントコーチを務める里大輔氏が「走り・動作」を速くするメカニズムを解説した『RUN FAST! 「走り方」の本質 ―一流アスリートが実践する「走り方メソッド」―』が刊行されます。

下記のように、1つ1つの動作速度を上げるための理論、それを実現するための簡単トレーニング法などを紹介されています。

走りには4つのポイントがある!

①勝ちポジション ②勝ちライン ③C(膝)を通す ④空と地面
この「4つのポイント」が揃えば、誰でも必ず速くなれる!

Ⅰ 里大輔氏が考える、速く走るための「4つのポイント」とは
速く走れる人とそうでない人、その違いは何でしょうか? それは「遺伝」や「練習量」などではなく「基本姿勢」なのです。本書ではその「基本姿勢」を①勝ちポジション、②勝ちライン、③C(膝)を通す、④空と地面という4つのポイントで整理し、速く走るための方法を解説しています。

①勝ちポジション ⇒ 足の裏が、地面に対して前50%の全体に荷重できている状態。
②勝ちライン ⇒ へそとみぞおちの距離をしっかり保つ。
③C(膝)を通す ⇒ 片方の足首がC (膝の位置・高さ)を通っているか。
④空と地面 ⇒ 前の手は空を、後ろの手は地面を向いているか。

CHECK POINT
大切なのは、この4つのポイントを、できるだけ同じタイミングで行なうことです。優れた選手は、この瞬間が本当に1つになっているのです。4つのポイントを正しいタイミングで実行できていれば、たとえ体の動きに上下動があったとしても、大きなロスにはならず、それなりのスピードが出せます。

Ⅱ 「4つのポイント」を身につける練習
走る際に、この基本となる「4つのポイント」をしっかり身につけなければなりません。本書では「腕振りと長座腕振り」「膝曲げスイング」など、この4つのポイントを意識した走りの基本姿勢が身につくトレーニングを紹介しています。

「腕振りと長座腕振り」:「空と地面」となるように腕を振るためのドリルです。

「膝曲げスイング」:「C(膝)を通す」ドリル。スイングする脚の膝を90度に曲げて、前後にスイングします。

Ⅲ 「4つのポイント」であらゆるスポーツの動作速度が上がる
本書では、野球やサッカー、ラグビーなど様々なスポーツの動きのスピードを上げる方法も紹介しています。ここでも「4つのポイント」の考えを活用していきます。「加速・減速」のポイント、ステップの技術など、新たな気づきを得られるでしょう。

最後に、里大輔氏の言葉を紹介します。

『来年、東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。一流のアスリートを間近で見る絶好の機会です。きっと多くの日本人が活躍すると思います。その際、「すごい! かっこいい!」と思ったら、それだけで終わりにしないでください。「なぜすごいのか、かっこいいのか」、その動作の部品を見るように心がけてみてください。同じ映像を見ても、そうすることで、自ら考えるようになり、違いが見え、次第に正しく評価できるようになるはずです。』(里大輔)

[書籍情報]
書 名:RUN FAST! 「走り方」の本質
著 者:里 大輔
判 型:四六
頁 数:144
発売日:11月28日
価 格:1200円
I SB N:978-4-491-03645-8
発行元:東洋館出版社

[著者プロフィール]
里 大輔(さと だいすけ)
スピード&ムーブメントコーチ
株式会社SATO SPEED 代表取締役

陸上競技(100m)の選手を引退後、大学・実業団陸上競技部の監督を経て、さまざまな種目のスピード&ムーブメントコーチとして活動。子どもからトッププロまですべてのスピードとプレイ動作を年齢・レベルに関係なく、次のステージへ導きながら、種目全体の攻撃や守備のスピードを高める活動を行なっている。2016年より、ラグビー各年代日本代表のスピード&ムーブメントコーチに就任。

【経歴】
大学・実業団陸上競技部監督
日本ラグビーフットボール協会スピード&ムーブメントコーチ
ラグビー日本代表スピードコーチ
U-20・U-19・U-18・U-17日本代表 スピード兼S&Cコーチ
オリンピック委員会強化スタッフ
サッカー日本代表選手・国内・欧州リーグ選手への指導
その他様々な種目の国内プロチームやコーチへの指導