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筋肉をつけるためには、食生活も変えるべきですか?




「筋トレを始めたいが何からやっていいのかわからない」といった初心者の疑問から、マニアにも役立つ知識まで、骨格筋のエキスパートであるバズーカ岡田先生にきいてしまう連載企画。第5回は、食生活について聞いてみました。

A.食事も高タンパクなものに変えたほうが効果的

よく食事の指導などでは「バランス良く食べる」ということが言われますが、生活スタイルなどによって、その人に必要な「バランス」は異なります。例えばそれまでの生活でバランスの良い食事をしていたとしても、筋トレを始めたら生活が変わりますから、その生活に合わせた「バランスの良い食事」をする必要があります。

具体的にいうと、筋肉の材料となるタンパク質を多く摂るということです。一番簡単なのは、普段の食事にプラスしてプロテインを飲むことでしょうね。今は美味しいプロテインも色々出ていますから、好みにあったものが見つかるはずです。特にトレーニングが終わった後に飲むプロテインは美味しいですよ。トレーニング後はカラダもタンパク質を欲していますから、美味しく感じるのです。

プロテインを使わずに、食事だけでタンパク質を摂る方法もありますが、食生活を変える必要があるので、そのほうがハードルは高いですね。お金の面でみても、普通の食生活にプロテインを追加するほうが安く済みます。

プロテインを飲むタイミングですが、一番重要なのは「ゴールデンタイム」と呼ばれるトレーニング後の30分間。この時間帯は筋肉が最もタンパク質を吸収しやすいので、そこでプロテインを摂取すると効率良く筋肉に届けられます。ジムにはプロテインが飲めるところが多いので、そこで飲んで家に帰り、食事でもタンパク質を多めに摂るというパターンが理想です。

それと、寝ている間も筋肉が成長する時間ですので、寝る前に筋肉の材料となるプロテインを飲んでおくのも効果的です。あと、意外と見逃されがちですが、朝はお腹が空っぽになっていて、筋肉の栄養も不足しています。ですから、朝にプロテインを摂取するのも重要。朝ごはんを食べないという人も多いと思いますが、朝食は摂らなくてもプロテインは飲むようにしましょう。トレーニング後の2日間くらいは、筋肉に栄養が不足している状態を作らないことが、筋肉を付けるためには重要です。

※本記事は、2017年に公開した記事に加筆・修正を加えたものとなります

岡田隆(おかだ・たかし)
1980年、愛知県出身。日本体育大学准教授。JOC強化スタッフ(柔道)、柔道全日本男子チーム体力強化部門長。日本体育大学大学院体育学科研究科修了。東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程単位取得満期退学。自身もウエイトトレーニングの実践者として2014年にボディビルコンテストに初挑戦。デビュー戦となった東京オープン選手権大会70kg級で優勝を果たす。2016年には日本社会人選手権大会を制し、日本選手権大会にも出場。また、日本体育大学バーベルクラブの顧問を務めており、『第54回全日本学生ボディビル選手』(2019年)の団体優勝に導いた。権骨格筋評論家として「バズーカ岡田」の異名でテレビ、雑誌等多くのメディアで活躍中。『2週間で腹を割る!4分鬼筋トレ』(アチーブメント出版)『バズーカ式【超効率】肉体改造メソッド』(池田書店)など著書多数。
バズーカ岡田公式ホームページ