主将たちに聞くwithコロナと学ボ~平成国際大学ウェイトトレーニング部・多々木和明君(4年)【GKB応援団】




新型コロナウイルス感染拡大防止のため、ジムや大学が閉鎖されてきたここ数ヶ月。果たしてトレーニングに勤しみ、ボディビルやパワーリフティングでの躍進を目指す学生たちは、この活動自粛期間をどう過ごしてきたのか? 緊急事態宣言も解除となりに明るい話題も増えているなか、各大学の主将や中心メンバーにインタビューを実施。今回は平成国際大学ウェイトトレーニング部の多々木和明君(4年)に話を聞いた。

初の学生大会出場で躍進を目指す

――平成国際大学ウェイトトレーニングクラブは、普段どのような活動を行なっているのでしょうか?

多々木:まず週に1回、顧問である小林幸次先生の研究室に集まってミーティングを行なっています。そこではランチを食べながら大会などに関する伝達事項を共有し、部員間のコミュニケーションを取っています。トレーニングの活動としては、週に2回、大学のトレーニングルームや近くにある花咲徳栄高校のトレーニングルームを利用して全体トレーニングを行なっています。クラブには現在、2年生から4年生の約20人が所属していて、それぞれの都合にもよりますが、基本的には全員が参加する形になっています。

――定期的に話をする機会があるのは良いですね。

多々木:そうですね。やはりみんな、トレーニングのやり方や減量に関してはそれぞれ悩みをもっていたりするので、小林先生からアドバイスをいただいたりしています。

――ただこの数ヶ月は活動自粛を余儀なくされているかと思いますが、この期間のコミュニケーションはどのように取っていましたか?

多々木:大学の構内に入ることができないので、LINEのグループでやり取りが主になりますね。その中には先生も含まれていて、秋の学生大会を目指している人も多いので減量などの進捗状況を報告し合ったりしています。

――この期間は在宅でのトレーニングになるので、悩みなども多いのでは?

多々木:そうですね。僕自身も自宅でのトレーニングとなりましたが、ジムで行なうようなウェイトトレーニングは難しいので、ダンベルや自重を使ったトレーニングで現状維持を目指すというような状況でした。ダンベルにしても家には10キロしかないので、やはり物足りないという感じですね。

――なかなかモチベーションを保つのも難しいですよね。

多々木:はい。やりたいトレーニングができないというのもそうですが、ジムに行くと、そこに行くだけでモチベーションが上がるところもあると思います。家だと、「今日はやらなくてもいいかな……」と気持ちが抜けてしまう、気合が入らない日は正直ありました。ただそういうときは、筋トレ系のYouTuberさんたちの動画などを見て、なんとかモチベーションを保つようにしていました。

――他の大学の学生に聞いても、やはり同じように感じている人は多かったですよ。

多々木:ただ逆に言えば、自宅でのトレーニングというのはこれまであまりやったことがなかったのですが、この自粛期間になって取り組んでみたことで、「こういうやり方もあるんだな」と新しい発見もありました。例えば、ランジはこれまでほぼやったことがなかったのですが、下半身のトレーニングとして取り入れるようにしました。ジムに通っているだけではわからないトレーニング方法を見つけられたのは、今後の自分にとってもプラスになっていくと思います。

――今後の目標というところでお聞きしたいのですが、今年は大会への出場を考えているわけですよね?

多々木:はい。学生フィジーク大会への出場を目指しています。部の中ではデカいほうだと思うので小林先生からは学生ボディビルを勧められているのですが、やはり去年の大会などで他大学の選手たちを見ていると、自分はちょっと厳しいなと思ってしまうこともあり……。個人的には背中にも自信はあって、フィジークのほうがカッコイイのかなと思っているので、そこを目標にしています。

――多々木君のほかにも、大会出場を目指している学生はいるのですか?

多々木:今の時点で、クラブ内で14名が出場を考えています。これも小林先生からのアドバイスでもあるのですが、まずはステージに立ってみたほうがいいというところで、2,3年生が多く出場する予定です。

――部員のほとんどが出場を考えているのですね。

多々木:はい。これまで平成国際大学からは、2月のマッスルコンテストなど一般の大会へ出場した学生は何人かいましたが、学生大会への出場は初めてになります。小林先生自身もボディビルの大会に昨年も出場していることもあり、大会出場を通じてクラブをもっと良くしていきたいという思いがあると思うので、ここでクラブとして実績を残したいと思っています。

取材・文/木村雄大

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