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緊急事態宣言が解除され、カラダにどんな変化が?「コロナ流行下における生活習慣の変化」に関する最新調査結果を発表




AI健康アプリで6,000社以上の健康経営をサポートする株式会社リンクアンドコミュニケーション(LC)は、8月6日(木)、「コロナ太りだけじゃない!? Withコロナ時代に考えるべき健康リスクと社会課題」と題したメディア向け勉強会を開催した。

今回は、同社の調査リリース「コロナ流行下における生活習慣の変化」に基づいたものであり、LCの事業開発マネジャー・佐々木由樹氏と、データ分析を担う坂田氏が登壇し、コロナ禍における「歩数」「体重」「体脂肪率」の変化について、緊急事態宣言解除後のデータを加えた最新の調査結果を報告した。

調査は、同社が提供しているAI健康アプリ「カロママ」「カロママ プラス」(以下、当アプリ)のユーザーを対象として実施。当アプリから得た「食事」「運動」「睡眠」「カラダ情報(体重、体脂肪率など)」などの情報からの分析結果となる。

【歩数】1日3,000歩未満の割合は24%とわずかに回復も、コロナ影響前には戻らず

歩数の分布の変化(n=16,302人)

まず歩数に関しては、日本人の平均歩数(※1)の半分未満となる「3,000歩未満」「3,000~6,000歩」「6,000~9,000歩」、健康日本21の目安(※2)である「9,000歩以上」の4段階に区分し、期間による変化を分析。3,000歩未満のユーザーは、コロナの影響がさほど大きくなかった1~2月では15%程度だったのに対し、緊急事態宣言期間では30%近くまで増加した。緊急事態制限が解除された6~7月では、3,000歩未満の割合は22~24%程度とわずかに回復したものの、コロナ影響前に比べると依然高いままであったという。

※1 平成29年度「国民健康・栄養調査」の結果では、日本人の平均歩数は6,322歩(20~64歳の平均歩数は7,121歩)
※2 「健康日本21」の20~64歳の歩数の目標は、男性9,000歩、女性8,500歩

【体重】宣言中に“コロナ太り”するも、「歩く」以外の工夫で約0.3㎏減少

歩数カテゴリーごとの体重変化(n=13,232人)

次に、体重に関する分析結果を報告。2019年12月1日~2020年2月1日の中で、体重のデータがある2月1日に最も近い日の体重を基準として、2月以降の体重の増減が調査対象となった。

基準日と比べて4月2週目では、9,000歩以上のユーザーは約-0.4㎏であり、6,000~9,000歩のユーザーは約-0.25㎏、6,000歩未満のユーザーでは約-0.2㎏とダイエット効果が出にくい状態となっていたと報告。緊急事態宣言の期間中は歩数にかかわらず体重は増加傾向になったが、5月2週目付近から減少傾向に転じ、緊急事態宣言解除後は、歩数による差はほぼなくなり、-0.25~-0.3㎏減少しているとのことだ。

当アプリユーザーのうち、約75%はダイエットやメタボ改善を目的としているとのことで、歩数を増やせない昨今の状況に対応し、食事の工夫や家でできる運動など「歩く」以外の行動で工夫しながらダイエットしていることが伺えると報告した。

【体脂肪率】歩数にかかわらず宣言中は上昇した体脂肪率、解除直前から減少の傾向に

歩数カテゴリーごとの体脂肪率の変化(n=13,232人)

最後に、体脂肪率の変化について報告。2019年12月1日~2020年2月1日の中で、体脂肪率のデータがある2月1日に最も近い日の体脂肪率を基準として、2月以降の体脂肪率の増減が調査となった。

調査によると、2月2週目から3月4週目までは、9,000歩以上を歩いているユーザーは順調に体脂肪率が減少している一方で、9,000歩未満の方の数字は横ばい。4月に入ると、歩数に関わらず体脂肪率は上昇したが、5月3週目付近を境に体脂肪率は減少傾向に転じていると報告。その傾向は、歩数の差からは見られなかったとのことだ。

同社では、引き続きコロナ禍における生活習慣の変化に関する調査を継続するとのことで、今回のアプリから得られたデータに加え、同アプリユーザーに対するアンケートの回答なども踏まえた食事や、メンタル不安・うつリスクに関する調査結果なども報告する予定とのことだ。

取材・文/木村雄大

 

▼「新型コロナウイルス流行下での生活習慣の変化」に関する過去の調査結果

第1弾調査「“コロナ太り”急増」
第2弾調査「歩数減少」
第3弾調査「“家族で取り分ける”メニューが増加」
第4弾調査「メンタル不安増加」

▼株式会社リンクアンドコミュニケーション

リンクアンドコミュニケーションは、「社会の健康課題を解決し、自然に健康になる世界を創る」をミッションとし、IT×専門家ネットワークで「専門家がもっと身近にいて健康をサポートするシステムの構築」を目指しているヘルステック企業です。全国で約1万人の管理栄養士・栄養士のネットワークをもとに、食と健康、栄養分野のリーディングカンパニーとして、食を中心とした健康アドバイス事業、健康情報の発信事業に取り組んでいます。

<企業概要>
所在地 : 〒102-0094 東京都千代田区紀尾井町4-1 新紀尾井町ビル5階
設立 : 2002年7月25日
資本金 : 7億8700万円
代表者 : 代表取締役社長 渡辺 敏成
URL : https://www.linkncom.co.jp/

▼提供サービス

●AI健康アドバイスアプリ「カロママ」
毎日の食事や運動、体重などの記録に、AI管理栄養士がすぐにアドバイスをする、ダイエットや健康管理を考えているすべての方向けのAI健康アドバイスアプリです。アプリに食事を記録すると独自のアルゴリズム・AIにより、カロリー計算、栄養バランスの評価をはじめ、食事の改善点や次の食事の提案まで、1億通り以上のアドバイス がリアルタイムで自動提供されます。また、スマホ内蔵の歩数計やウェアラブルデバイスとデータ連携することで運動量も自動的に取り込むことができます。

●健康経営支援アプリ「カロママ プラス」
企業・健保・自治体などの健康経営、スポーツクラブ会員の健康管理など、みなさまの健康づくりをサポートするAI健康アドバイスアプリです。毎日の食事や運動・睡眠などのライフログが簡単に記録できると同時に、ダイエットのみならず、健康維持、メタボ対策、低栄養対策、ロコモ・認知症予防、重症化予防を目的に、AIが食事・運動の面から具体的で実践的なアドバイスを提供します。健康診断データとも連携可能です。ランキング機能やポイントインセンティブといった継続のための仕組みも充実しています。2017年よりサービスを開始、現在約6,000以上の団体が導入しています。