除脂肪や筋肥大に有効なコンビニ食は?【桑原弘樹の栄養LOVE】




サプリメント実践的活用のスペシャリストである桑原弘樹さんが、サプリや栄養や肉体に関する疑問を解決する連載。第38回は、身近な「コンビニ食」がテーマです。

■高タンパクや低脂質の商品が豊富

最近はコンビニでも減量に使えそうな商品が多いので、随分と助かっている人も多いのではないでしょうか。

サラダチキンが発売された頃は、もう革命かと思うほど感動したものです。タンパク質が20g以上摂れて、脂質は低いものであれば1%を切っているものもありますから。また低糖質のため、ケトジェニック(糖質制限ダイエット)をしている人にとってもありがたい食材ではないでしょうか。

これはあくまでも個人的な感想ですが、最大の欠点は飽きることかもしれません。減量の際に、毎日むさぼるように食べてしまったのがよくなかったのかもしれませんが、味のバリエーションが増えても飽きてしまった感覚のままです(あくまでも個人の意見です)。

糖質で言えば、なんといってもおにぎりは重宝します。おにぎり+プロテインで最高のミールリプレイスメント(捕食)になりますから。他には、バナナなどもスーパーに比べれば割高かもしれませんが、リーズナブルな価格の良質な糖質と言えます。

タンパク質という点で言えば、最近はゆで卵なども売っていますから、気軽に昼食のおかずに一品追加できます。冬の風物詩的な食べ物ではありますが、おでんは具材を選べば低脂質のものが多いです。コンニャクやちくわなどはお腹は膨れますが、脂質はグッと抑えられます。

最後におやつですが、低脂質という観点から言えば、お酒のつまみ系に意外にも多く見つけることができます。例えばスルメであったり、小魚の干したものであったり。私も出張の際は、糖質オフのビールとセットでホテルの部屋で楽しんでいます。スナック菓子はさすがにハードルが上がりますが、ノンフライ処理をしているものは脂肪ゼロまでいかなくてもかなり低脂質になりますから、もしも食べるのであればおすすめです。


桑原弘樹(くわばら・ひろき)
1961年4月6日生まれ。1984年立教大学を卒業後、江崎グリコ株式会社に入社。開発、経営企画などを経て、サプリメント事業を立ち上げ、16年以上にわたってスポーツサプリメントの企画・開発に携わる。現在は桑原塾を主宰。NESTA JAPAN(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会 日本支部)のPDA(プログラム開発担当)。また、国内外で活躍する数多くのトップアスリートに対して、サプリメント活用を取り入れた独自のコンディショニング指導を行ない、Tarzan(マガジンハウス)など各種スポーツ誌の企画監修や執筆、幅広いテーマでの講演会など多方面で活躍中。著書に「サプリメントまるわかり大事典」(ベースボールマガジン社)、「私は15キロ痩せるのも太るのも簡単だ!クワバラ式体重管理メソッド」(講談社)、「サプリメント健康バイブル」(学研)などがある。プロフィール写真のタンクトップにある300/365の文字は、年間365日あるうち300回のワークアウトを推奨した活動の総称となっている。300日ではなく300回であることがポイントで、1日2回のワークアウトでも可。決して低くはないハードルだが、あえて高めの目標設定をすることで肉体の進化が約束されると桑原塾は考え、実践している。

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