世代屈指のフィジーカー・穴見一佐が貫禄の優勝【ゴールドジムジャパンカップ】




札幌、福岡、神戸、金沢、東京と各地で行われてきた『マッスルゲート』の集大成として、11/29(日)に東京・品川区立総合区民会館(きゅりあん)にて『ゴールドジムジャパンカップ』が開催された。どの地方大会においても、最多の出場人数を記録したカテゴリーがメンズフィジークだ。コンテスト初心者からベテランまで、男子選手がもっとも出場しやすいカテゴリーとして人気を集めている。

いわば全国大会ともいえるこの『ゴールドジムジャパンカップ』のメンズフィジークにおいて、貫禄の優勝を果たしたのは穴見一佐だ。

本人もこの結果について「ホッと、安心しました」と話しているように、穴見は昨年の『オールジャパン選手権』のジュニア(23歳未満)級で優勝し、その後の『IFBB世界ジュニア選手権』の178cm以下級も制した、この世代屈指のフィジーカー。実績ある彼にとって、この大会は負けられない戦いだった。

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オーバーオール審査でも一つ抜けた実力を発揮した(左端が穴見)

そんな穴見は、前哨戦となる『マッスルゲート東京』では、メンズフィジークではなく、ボディビルで出場。その理由については、「単純にボディビルが好きだからというのもあるのですが、フィジークでさらに結果を出すためには筋量を上げていく必要があると思っていました。そういう点で良い影響になればいいなと思って、東京大会まではボディビルに出場していました」と話す。東京大会でのボディビルでは、メンズフィジークでは普段行うことのないマスキュラーポーズや、1分間のフリーポーズなど、これまで見せてこなかった新鮮な姿で観客を楽しませた。

満を持してメンズフィジークで出場した『ゴールドジムジャパンカップ』では、他と比較してもワンランク上の存在感を示して176cm以下級で優勝。全国レベルの選手が並んだオーバーオールの舞台でも変わらぬステージングで魅了し、見事に優勝を果たした。

「ボディビルもやはり楽しかったのでまた機会があれば出場したいと思いますが、僕の本職はやはりフィジークなので、来年はまた『オールジャパン選手権』で優勝を目指しますし、目標であるIFBBプロに向けてこれからも取り組んでいこうと思います」

2021年、さらなる進化を遂げた穴見がどんな姿を見せてくれるのか楽しみだ。

取材・文・写真/木村雄大

【大会リポート】11/29(日)開催 ゴールドジムジャパンカップ