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2月2日の節分と大豆ミート【佐久間編集長コラム「週刊VITUP!」第150回】




VITUP!読者の皆様、こんにちは。日曜日のひととき、いかがお過ごしでしょうか? 1月があっという間に終わろうとしています。

さて、今年は節分が2月3日ではなく、2月2日だということをご存じでしょうか? 「節分って2月3日に決まってるんじゃないの?」と思っている方も多いことでしょう。私もそう思っていました。

節分はその名の通り「季節を分ける」という意味であり、本来は各季節の始まりである「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の前日それぞれが対象となるはずです。そのなかで正月に一番近く、年の変わり目の意味が強いことから、「立春」の前日だけが節分として残ったと言われています(暦象年表2021参照)。例年2月4日の「立春」が今年は2月3日にズレるため、節分が2月2日になるというわけです。

季節のめぐりを示す1太陽年は365.2422日(8,765.8128時間)で、我々が過ごす1年は365日(8,760時間)なので、約6時間ずつ遅くなる一方で、4年に一度のうるう年(8,784時間)には4年前より少し早くなるという時間の流れがあります。こうして少しずつ「立春」がズレていった結果、今年は2月3日になったということ(2022年は2月3日に戻る)。これはなんと1897年(明治30年)以来、124年ぶりのことだそうです。つまり、前回の2月2日の節分を経験した日本人はいないということです。

前置きが長くなりました。豆まきの話をしたいわけではありません。節分といえば、豆。豆といえば、みんな大好きタンパク質です。年明けのコラムでトレーニングのトレンドを予測しましたが、食の部分のトレンドとなりそうなのが大豆ミートです。実際、ニュースでも特集される機会が増えています。

大豆ミートとは、油分を絞った大豆を加熱・加圧・高温乾燥させるなどしてつくられた大豆タンパクで、お肉のように加工した食品のこと。肉のような食感や風味なのに、低脂質&低カロリー&低GIの3低に加え、高タンパク質というヘルシーで栄養満点のツワモノです。すでにコンビニでも数多くの大豆ミートを使用した商品が販売されており、日本人の約4人に一人が食べたことがあるという調査結果も出ています(昨年トピックスで紹介)。同調査では、「今後は肉より大豆ミートの消費が増えると思う」と約4割の人が答えています。

大豆ミートをつかった料理のイメージ
(C)nutria3000-stock.adobe.com

いつの時代も世の中にはダイエットをしたい人が溢れています。「痩せたい」という人の気持ちをもっと正確に表すと、「楽をして痩せたい」「普通に食べて運動しないで痩せたい」となります。大豆ミートは、そんな人たちの強い味方となること間違いなしです。

すでに調理されている大豆ミート商品だけでなく、「ひき肉タイプ」「薄切りタイプ」という調理用の大豆ミートも販売されています。料理をする際、肉の代わりに肉のような大豆ミートを使えば、無理なくカロリーを抑えることができます。これなら「楽をして痩せたい」という要望に応えることができる。この辺りも大豆ミートが注目される要因の一つでしょう。

……と、ここまで広告費をもらったかのように大豆ミートを推していますが、私は大豆ミートよりも普通にお肉を食べたい派です。肉っぽいものより肉が食べたいのです。なので、ちょっとカロリーの高いお肉を食べたら運動量で消費するようにします。

 

 

佐久間一彦(さくま・かずひこ)
1975年8月27日、神奈川県出身。学生時代はレスリング選手として活躍し、高校日本代表選出、全日本大学選手権準優勝などの実績を残す。青山学院大学卒業後、ベースボール・マガジン社に入社。2007年~2010年まで「週刊プロレス」の編集長を務める。2010年にライトハウスに入社。スポーツジャーナリストとして数多くのプロスポーツ選手、オリンピアン、パラリンピアンの取材を手がける。