ドライフルーツを食べるメリットは?【桑原弘樹の栄養LOVE】




サプリメント実践的活用のスペシャリストである桑原弘樹さんが、サプリや栄養や肉体に関する疑問を解決する連載。第147回は、コンビニなどでもよく見かけるドライフルーツの栄養的メリットについて。

■栄養素が濃縮され持ち運びにも便利

ドライフルーツもヘルスコンシャスな人の間で人気ですね。日本には干し柿という伝統的なドライフルーツがありますから、もともとなじみがあるのかもしれません。

数多くあるドライフルーツの中には、「なつめ」やミカンの皮(陳皮)などのように漢方の材料とされているフルーツもありますから、単なるおやつ的な位置づけでは済まされないかもしれませんね。一時期スーパーフードとしてマスコミにもよく取り上げられていたクコの実も、じつは漢方の材料としても使われていて、ドライフルーツの種類によっては漢方の間食といった感じになるかもしれません。

ドライフルーツは水分を飛ばして中身を濃縮させていますから、一般的には栄養素などの内容物が濃くなっていきます。また保存や持ち運びに便利なのもメリットと言えるかもしれません。冒頭の干し柿もドライフルーツのひとつですが、じつは食物繊維がとても豊富なので便秘解消に効果的です。もともと食するに値しないような渋柿が干し柿になると糖度たっぷりの状態になるのですから、太陽の力は偉大です。

その他で身近なドライフルーツの代表は、プルーンではないでしょうか。プルーンは何と言っても鉄分です。そしてプルーン同様に身近なドライフルーツであるレーズンには、カリウムが豊富です。アスリートや女性には貧血の人が多いので、日常的に間食としてプルーンを食するのはメリットも大きいですし、食生活の中で塩分が多いかなと思ったらレーズンでカリウムを補給するといいかもしれません。

他にはパイナップルのドライフルーツもよく目にします。こちらはビタミンが豊富で、ビタミンCとB群が含まれます。さらにはクエン酸などもあるので、疲労回復に向いたドライフルーツと言えます。元来果物には、ビタミン、ミネラル、食物繊維、そしてポリフェノール類が詰まっているので、それが濃縮した状態というのはメリットが多いのは容易に想像できそうです。ただし、ビタミンCなどは壊れやすいので、どちらからと言えば生のフルーツのほうが摂取効率がいいと言えます。


桑原弘樹(くわばら・ひろき)
1961年4月6日生まれ。1984年立教大学を卒業後、江崎グリコ株式会社に入社。開発、経営企画などを経て、サプリメント事業を立ち上げ、16年以上にわたってスポーツサプリメントの企画・開発に携わる。現在は桑原塾を主宰。NESTA JAPAN(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会 日本支部)のPDA(プログラム開発担当)。また、国内外で活躍する数多くのトップアスリートに対して、サプリメント活用を取り入れた独自のコンディショニング指導を行ない、Tarzan(マガジンハウス)など各種スポーツ誌の企画監修や執筆、幅広いテーマでの講演会など多方面で活躍中。著書に「サプリメントまるわかり大事典」(ベースボールマガジン社)、「私は15キロ痩せるのも太るのも簡単だ!クワバラ式体重管理メソッド」(講談社)、「サプリメント健康バイブル」(学研)などがある。プロフィール写真のタンクトップにある300/365の文字は、年間365日あるうち300回のワークアウトを推奨した活動の総称となっている。300日ではなく300回であることがポイントで、1日2回のワークアウトでも可。決して低くはないハードルだが、あえて高めの目標設定をすることで肉体の進化が約束されると桑原塾は考え、実践している。